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約束の大地

私自身は顯進様が摂理的長子であられると確信しています。 しかし、顯進様お一人ではなく、神様を中心として真の家庭の四位基台がなされてこそ実体的天一国の出発を成すことができます。 真の家庭理想の復活のために、祈りを込めて書きたいと思います。

04 メシヤの使命に関して、家庭連合が誤解している点

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04 メシヤの使命に関して、家庭連合が誤解している点

現在の家庭連合では、キリスト教的なメシヤ観の影響を受け、キリスト教がイエス様を見つめたのと同じ観点でお父様を見つめようとする傾向がある。以下にその実例を見ていく。

第一に原理的観点ではイエスは人間であるが、キリスト教的観点ではイエスは神である。呉澤龍教授は次のように語っている「真のお母様は責任を完遂され、実体の神様の座に上がられた。真のお母様の完成の結果は正分合作用の完成を意味する。…(中略)…三位一体を成した真の父母様は第一に無所不在であられる。米国におられる真の父母様は、同時に中央修練院に来られて教育を主管されることができる。地上におられながら同時に霊界で役事されることができる。第二に、全知全能であられる。真の父母様は願えば何でも知ることがおできになる。」(統一世界2010年6月号)

お父様の近くに侍った先生方に聞けば、これは全く事実と異なるということはすぐにわかる。例えば、お父様は霊能者を立てる時にも複数人を立て、バランスよく聴かれ判断をされる。また報告も複数人から受けてされる、そういう姿を先輩家庭は見て来られている。お父様も報告なしに地上と霊界のすべてのことをご存じである訳ではない。

もしも神様がお父様に一挙手一投足すべてを教えてくださるというのなら、メシヤの使命はその指示に服従して行くだけでなされてしまう。

神様の願いが何であり、どのように果たすのかを自らの責任分担によって身悶えしながら探し出し、孝行の道を歩んで来られたところに、メシヤ(神の息子)としてのお父様の偉大さがあるのである。

第二に原理的観点ではイエスは死ぬためではなく、創造目的を果たすために来られたが、キリスト教的観点ではイエスは死ぬために来られたと言っている。

亨進様は次のように語られた。「皆さん、私たちの教会において、こういう言葉を聞いたはずです。神様の創造目的は世界平和、理想世界を建設するためのものである。あるいは神様の創造目的は理想家庭を立てられる為にされるのである。それは原理的な言葉ではありません。神様の創造目的は神様の愛の対象として完成されたアダムとエバ即ち真の父母様です。」(亨進様天福宮説教2011年1月9日)

この亨進様の言葉は顯進様による教育を否定されたものだが、原理的に正しくない。神様の創造目的は真の父母だけでなく真の家庭を完成させることである。やがて家庭連合では、真の子女様を除外して「三位一体」という言葉が強調されるようになった。

第三にイエスの十字架の死と復活の意味について、原理的観点では、イエスは霊的救いのみを成したのであり、霊肉の救いのために来られた再臨主が、真の家庭を探し立てて神の創造目的を実現しなければならないということである。しかしキリスト教的観点では、イエスの十字架の死と復活は、人間の罪を洗い清めてくれる勝利だとしている。

現在の家庭連合ではお父様の聖和をどのようにとらているだろうか?一周忌、二周忌、三周忌、ずっとお祝いをした。

聖和式ではお父様の最後の祈祷が発表され、そこには「全て成し遂げました」とあるので、勝利を祝っている。しかしこの祈祷は改竄されたものであった。編集委員である李ジェソク氏の夢にお父様が現れ、「なぜ御言を改竄して一部だけを載せようとするのか?全部載せろ」と怒鳴られ、天一国経典天聖経(赤表紙)には全文が載った。

削除部分で重要な箇所は、「十四人の息子、娘たちを中心として」そして「387の国々さえ復帰すれば、すべてが終わることを宣布します」という部分である。

これらは、お父様が「血統(直系の子女様)を中心としていく」ことを明らかにされたものであり、次に、「387の国々が復帰されていなければ、すべてを成し遂げてはいない」ことを明らかにされたものである。

メシヤの使命を考えれば分かることである。真の家庭を完成させ、全人類を救うまではメシヤの使命は果たされていない。ゆえにお父様の聖和によってすべてを成し遂げたとは言えないのは明らかである。

第四に、信仰の目的と責任分担についてである。キリスト教的な観点では、信じることによって救われると説いている。一方で原理的観点では、真の家庭に連結され、その先例に従って理想家庭を実現することによって地上天国を建設することが信仰の目的である。そして地上で完成した愛をもって霊界でも天国生活をするのである。

呉澤龍教授の言葉である。「真のお母様が神様と真のお父様と三位一体になった。したがって真のお母様の指示、命令、決定、み言葉は、神様と真のお父様の指示、命令、決定、み言葉である。それゆえ全ての統一教の祝福家庭は真のお母様の指示、命令、決定、み言葉に絶対服従しなければならない。」(天福宮講義2010年6月6日)

いつの間にか真の父母様を神格化し、一言一句を信じ従うことが信仰になってしまっている。そしてそれに従っていけば責任分担が果たされるという信仰になってしまっている。本来、責任分担とは、自らの良心に従い、真の愛を実践することで果たされていくものである。

第二の質問のまとめとして、メシヤの使命は、「神の創造目的を完成すること」である。そしてその中身は 1)モデル平和理想家庭を実現すること、2)全人類をこの真の家庭に接ぎ木して「神の下の一家族世界」を実現することである。




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