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約束の大地

私自身は顯進様が摂理的長子であられると確信しています。 しかし、顯進様お一人ではなく、神様を中心として真の家庭の四位基台がなされてこそ実体的天一国の出発を成すことができます。 真の家庭理想の復活のために、祈りを込めて書きたいと思います。

フェミニズムは真の家庭を長く蝕んできた。

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フェミニズムは真の家庭を長く蝕んできた。

すでに多くのブログで問題化されていますが、去る8月22日に天一国学術苑創立シンポジウムで誉進様が発表された論文に関してです(「天一国学術苑創立セミナーで、誉進様が発表された驚くべき内容」)。結論から言えば、真の家庭(の女性の方々)の中に、「フェミニズム」が入り込んでいるようです。(参考:パシセラのブログ「文家の中のフェミニズム(女権主義)」。)

パシセラ氏は以前から顯進様の下で活動されてきた方ですので、末端の食口たちが教会を通して知り得る情報よりも、顯進様を通して直接知ることができた情報があるのかも知れません。上の記事の中でも、男性と女性の区別をなくしていくフェミニズムは、文先生の家庭を長く蝕んできました。と、今に始まったことではないことを伝えています。

フェミニズムに陥るというのは大抵、家庭内での体験において、父親が母親を虐待するような場面を多く体験することで、男性が主体、女性が対象という考え方に反発することから生じてくるのではないでしょうか。真の家庭においては、お母様は14名の子女様を出産されなければなりませんでした。普通の医者ならば、「あなたの夫は、あなたを殺す気か?」と考えざるを得ないような道です。その上、真の母としていつも極限を超えて歩まれるお父様と共に生きて行くということが、大変な重荷であったことは事実です。普通の妻ならば、間違いなく夫を恨むでしょう。そこには摂理的な事情があった訳ですが、それを体験されるお母様や子女様達は生身の人間でいらっしゃるのであり、フェミニズムに陥りやすい環境だったことは想像することができます。

今回はお父様がお母様について語られたみ言、お母様ご自身のみ言などを振り返りながら、お母様の心の中にあったお父様に対する恨(ハン)とフェミニズム的な思想が「独生女」理論となり、徐々に表面上に現れてきたことを示してみたいと思います。

以下、お父様のみ言は『統一教の分裂』からの引用が多いですが、「5-2-1」などの数字は『統一教の分裂』の章や節を表しています。

(一)2000年11月11日、お父様は父子協助時代を宣布された。

「ですから直接的で完全な愛の種を家庭的に受けて、父と息子が直系で連結されるのです。ここには母が必要ありません。母子協助時代と父子協助時代は違うのです。絶対愛によって神様が女を抱いてきましたが、そこに相対的立場に立とうとすれば絶対服従しなければならないのです。その言葉は母に対する言葉です。母子協助時代を蹴飛ばして父子協助時代に移るので、母はここに協助しなくても絶対信仰、絶対愛、絶対服従していくことによって蕩減する為に苦労した全ての時代の祝福を天から受けることができるのです」(『み言選集』456巻465頁20001111日)---『統一教の分裂』5-2-1より

大地:このみ言が意味するところは、結局、2000年以降の摂理の中心はお母様ではなく、長子である顯進様であることを宣言したということになります。「その言葉は母に対する言葉です」と念を押しておられます。お母様の中には納得できない心情をお持ちだったと思われます。

(二)2009年に入り、お母様を心配されるみ言が多くなる。

①お母様がお父様の血統を不信される。

お母さんも38度線を越えなければならない。あなたはあなたが行くべき道があり、私は私なりに行く道があると言って行ってみなさい。分かれてしまった。1%、0点何%の差があっても分かれる。天国の門を一緒に入っていかなければならない。堕落する時に一緒に堕落した。一緒に追い出された。地獄の底に一緒に行った。先生が堕落の血を受けたのか、きれいな血を受けたかなどと言っている。皆さんはそういう自信があるのか。16歳で堕落したなら、堕落する前にエバの名前をつけて、その次にアダムの代身の位置で歴史時代の代表として責任を負い、蘇生段階の代表者、長成段階の代表者、完成段階の代表者、全部で8段階を越えて行ける6千年の代表の血統を清めないで、どうして代身して神様の血統を連結させることができるのか。原理を解釈すらできない人々が、先生が純血か、何の血か、先生の血がどうだというのか、堕落前に血を汚したのか。(『み言選集』608巻、303頁、2009年2月28日

大地:お母様が、お父様が堕落の血統ではないかという不信の心を抱いておられたということが分かるみ言です。恨が積もっていると、何か躓く要素を見つけると、悪くとらえて「メシヤ(神の血統)ではないのではないか?」と考えてしまいやすいでしょう。

②お母様がお父様以上の位置に上がろうと主管性転倒するのを心配される。

ラスベガスに行って談判しなければなりません。女が淫乱の種をばら蒔いておきながら、自分を主張して男の天辺に上がろうと言うのです。ラスベガスに行けば、それは女の世界です。淫乱の王国です。レバレンド・ムーンがその淫乱の王国にお母さんを連れて行って、お母さんも先生の肩の上から天辺に上ろうとしますが、そこでお母さんの言葉に屈してはならないこれです。97%をお母さんに全て投入しましたが、3%だけは…。私が絶対97%に120%までしました。23%を加えて、私に返そうという気持ちがないときは、精子の種がお母さんのお腹の中に入ることができないということが、統一教会の師が行く最後の峠、境界線を越える位置です。どれほど深刻か分かりません。『み言選集』610巻139-140頁2009年4月22日---『統一教の分裂』7-1-1より

大地:「精子の種」とは具体的には子女様のことだと考えられますが、お母様が主管性転倒してしまい、正しくお父様の対象の位置に立とうとされなければ、子女様たち(特に長子)が定着することができないと言われていると思われます。「精子」という言葉は次のみ言にも出てきて、子女様たちのことであることが分かります。長子が定着できなければ、父子協助時代を成就できません。女性が男性に対して主管性転倒すればフェミニズム的傾向が生じます。それが真の父と真の母の関係性において生じれば、「独生女」理論になります。

②お父様が「離婚」に言及される。

一番の問題が何かというと、真の父母の精子が定着できるか、これなんだね。先生は離婚したよ。お母様を中心として天の息子娘だと捧げることができる息子娘も私のように7年、21年、40年苦労をしなければならないんだね。(『み言選集』613巻、127ページ

大地:これは『み言選集』の番号からして、2009年6~7月頃のみ言だと思われます。お父様がお母様に課された最後の宿題は、真の母として父子協助時代の中心である長子を立てるというお父様の御心に対して対象に立つということでした。協力しないまでも、お父様に絶対服従すれば蕩減できると、最初のみ言でも語られています。ところがそれが難しかったために、「離婚」に言及されています。

③お母様は天法にたくさん引っかかっているが、先生が垣根となっている。

お母さんがどれほど大胆か分かりません。こうした原理原則を中心として天の国の天法生活に入ると一編に引っかかり得る状況がたくさんあることを知らずに勝手に生きています。そこに引っかからないように私が垣根になってあげて、蘇生時代から国家解放圏までもお母さんを保護する責任を今しています。垣根なることは自分の垣根圏と対等な位置でできるのではありません。先生が作った垣根ができる前はできません。お母さんがどうして神様の夫人の位置に立てますか。堕落した女として、どうして真の父母の夫人の位置に立てますか。真なる僕の夫人の位置にも立てずに追い出されて。それを殺してしまおうとするのにですよ。そのような人を掴まえて神様の夫人の位置に立てますか。そんな馬鹿げた行動がどこにありますか。(『み言選集』614巻、28頁、2009年7月12日---『統一教の分裂』7-1-1より

大地:お母様は天法に引っかかる点がたくさんあっても、お父様が垣根を作ってあげているので、そのお父様の対象に立ってこそ真の母に立てている。そうであるにもかかわらず、お母様があまりにも大胆にご自分の道を行っているのは馬鹿げた行動であると指摘されています。この後、2009年9月以降からは『文鮮明先生み言葉選集』が出なくなり、お父様のみ言が隠ぺいされ始めます。お父様のこのようなみ言はもっと多くなっていたでしょう。

④2012年に入り、真の父母における主体は絶対的にお父様であるのに、お母様が独自に主体として行動され、組織的にそれに追従する子女様と指導者たちがいることを指摘される。

天地人真の父母は、お父さん、お母さんが二人ではなく一人です、お母さんはお父さんのための踏み台であり、ご飯を食べてついて回れば良いというものではありません。別なところで遊べば亡びます。お父様が呼んでも返事をしないお母さんと共にする者たちは清算の対象です。安州(お母様の故郷)と韓氏(お母様の苗字)の自慢をしてはいけない!そのようなことをしていてはお母様がダメになる。私を無視して、お前たちが私を案山子にするなと!お母さんは独自路線を行っいる。お化けだ!お母さんがお父さんの道ではない違う道を行っている。お前たち(お母さんに追従する子女様と側近幹部及び教会指導者を示す)も皆、お母さんとグルになって私と違う道を行ってる。お前たち!天の頂上(天地人真の父母)は二人ではない。お母さんの心がお父様と違うところで遊んでいる、お父様を知らないお母さんはありえない。そのお母さんに従う奴らはお化けだ。お前たち!お父様は必要ないと考えている者は根のないお化けだ。お前たち!神様だけが孤独なお父様と共にいる。お父様の周りには誰もいない。お母さんがお父様を待つべきだ。お父様がお母さんを待たせるなんて!お母さんに従うお前たち!ぼろを着て回るな!『お父さんの話を聞かず』お母さんが『私の言うことを聞け!』というのは『ルーシェル』よりもさらに恐ろしい存在だ。私は今、一人だ!息子娘もいない!お母さんも違うところで遊ぶ!お母さんについて回るお前たち!孝進が生きていた時、『お父さん​​がかわいそうだ。お母さんはなぜお父さんのみ言葉を聞かず、自分のやり方でするのか?』と私に言ったことがある。今日、宣布する。お母さんはこの時間以後、お父様に絶対服従しなければならない2012年1月19日、参席者の証言---『統一教の分裂』7-4-7より

大地:この時にはすでに、お母様がお父様の権威にとって代わられ、子女様たちや指導者たちもお父様よりお母様に従うようになっていたことが分かります。組織固めが完全に成されていたということです。お父様の指示が通らなくなっていたことも分かります。お母様においてはフェミニズム(「独生女」理論)、教権勢力においては政治的思惑、亨進様においては二代王志向が共通の利害を生み出し、一致した行動につながりました。

⑤お父様は「真の母」の位置が不在であることを表明される。

お母さんは私が育ててきました。お母さんがいません。文総裁の妻の位置もありません。勝手です。勝手!2012年7月16日、アベル女性UN創設大会の動画より---『統一教の分裂』7-4-8より

大地:お父様は2009年にも「離婚」と語られていましたが、お父様の妻の位置、真の母の位置が不在になっていると語られています。家庭連合はこの動画について苦しい言い訳をしていますが、これはそれ以前からの一貫性のある話です。

⑥2013年1月17日、お母様が神様の呼称を「天の父母様」に変更すると発表。

大地:「天の父母様」という呼称は仁進様が米国総会長として説教をされている時に使い始めた呼称だという情報があります。仁進様が使われているのを、お母様が気に入られたのだそうです。仁進様にも、フェミニズム的傾向が感じられます。

参考記事:「天の父母様」と呼ばれるとき、神様は泣かれる


⑦2014年7月1日、お母様が「独生女」のみ言を語り始め、ご自分が女性メシヤであること、お父様は堕落の血統に生まれたことを語り始められる。

「お父様の歴史はそうです。イエス様の顕現と共に、イエス様の仕事を承継したその時が、その瞬間がお父様の独生子の資格です。分かりますか。それを知らなければなりません。… 血統転換、私は母胎からです。皆さんはこれを信じなければなりません」お母様の説教2014年7月1日)---『統一教の分裂』6-2より

大地:お母様はこの日以降、「独生女」のお話を現在まで事あるごとに語られています。ずっと我慢してきたお話を、口火を切ったかのようにされ始めました。

⑧亨進様の証言によれば、お母様はご自分が無原罪で、お父様には原罪があったということを信じておられた。そしてお父様に対する恨があり、お父様の他界後、その恨を晴らしておられる。

 「一体、天使長が何をどうしたので『真のお父様は原罪を持って生まれ、真のお母様は原罪なしに生まれた』ということをお母様に信じさせたのか、私は呆れます。天正宮の壁暖炉の前で真の父母様ご夫妻と一緒に座っていたその時の会話を私は憶えています。真のお母様は真のお父様に対して、『お父様も堕落した血統ではないですか』と言われました。その言葉に余りに呆れておられる真のお父様の表情を私は見ました。とても呆れて言葉を失ったご様子でした。天使長、あなたたちはこの真実を話したがらないでしょう。これは食口が知ってはならない話でしょう。そうでしょう」亨進の説教2015年3月15日)---『統一教の分裂』6-2より

「お母様に『お母さん、もうその恨をさっさと吹き飛ばして下さい。さもなければ、その恨がお母さんの首を締めるのではないか心配です』と申し上げ続けました。事実、韓国の多くの食口はこのことを知っています。韓国の食口は真のお母様の一連の行動を「恨み晴らし」と表現しています。食口は真のお母様は真のお父様に絡んだ恨をこうして晴らしていると言います。しかし、これは神様の国に行く道ではありません」 亨進の説教2015年3月29日)---『統一教の分裂』6-6より

大地:お母様に最も影響を与えたのは霊界の大母様と一体となったという金孝南女史です。清平摂理が始まって以来、お母様が最も信頼を置いてきました。お母様が無原罪のメシヤとして生まれたという信仰は大母様が所属していた腹中教から来ているのかも知れません。お母様ご自身も大母様が腹中教にいる期間に啓示を通して生まれ、牧師からメシヤとも思えるような祝福を受けた話などをされます。お父様の少年時代の証し以上に、ご自分の出生と育ちの方がメシヤとしての証拠が揃っていると信じておられる節があります。お父様への恨、フェミニズム、腹中教の信仰が絡み合って、結論としては「独生女」理論となっています。

⑨2016年8月22日、天一国学術苑を創設。誉進様がフェミニズム的論文を発表。

引用元:「天一国学術苑創立セミナーで、誉進様が発表された驚くべき内容

彼女の論文の主要な主張は、原理講論が男性中心主義的な立場から書かれており、天一国時代には男性と女性が同等にその役割が与えられる内容に正されなければならないというものだった。このような観点から原理講論の最大の誤りであり問題点は、神に対する規定だと指摘した。

 原理講論は、神が「二性性相の中和的主体であられ、被造世界に対しては男性格主体でおられるので、その各位を父とする」としたが、この主張は男性中心主義であり、男女平等を損なう非常に間違った主張だというものだ。原理講論の主唱者は文鮮明先生であられるのに、彼が神に対する誤った結論を下したのは「家父長的キリスト教神学と儒教文化」の影響のためだと解釈した。

 彼女は、最近、真のお母様が神様を天の父母様と新しく規定し、また、独生女論を主張したことは、性の不均衡を是正する非常に肯定的な過程だと主張した。そして今や、真のお母様と娘たちが率いる時代になったと結論付けた。

 彼女の主張は、統一原理を伝統的に理解していた者たちには非常に驚愕するものだった。

しかしその日のセミナーに参加したキム・ジンチュン、キム・ハンジェ、ジョ・グァンボン、Tyler Handrics、Thomas Slover、Andrew Wilsonなど、統一神学のいずれ劣らぬ代表学者たちからはいかなる反対意見も提示されなかった。むしろ、この論文に対する討論を任されたキム・ジンチュンは非常に驚異的な論文と称賛した。

大地:今回、お母様の肝いりでスタートした「天一国学術苑」ですが、最初の創立シンポジウムで誉進様が発表した論文がこのような内容であったことは偶然ではないようです。神学は要は学者たちが作っていきます。「天一国学術苑」を通して「天の父母様」「独生女」理論、そしてフェミニズム的神学に賛同する学者を増やしていくことを通して、既存の原理理解を強引にひっくり返してしまうかも知れません。「天一国学術苑」はお母様の「独生女」理論を神学的に強化していくようになるでしょう。


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