私自身は顯進様が摂理的長子であられると確信しています。 しかし、顯進様お一人ではなく、神様を中心として真の家庭の四位基台がなされてこそ実体的天一国の出発を成すことができます。 真の家庭理想の復活のために、祈りを込めて書きたいと思います。
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家庭連合では10月3日~7日まで、韓国においてお母様を中心とする日本指導者の集会を行ったようです。すでにいくつかのブログで、お母様のみ言音声をディクテーションしたものをアップしてくださっています。
師観のブログ「お母様の講話 2016.10.4 日本指導者特別集会 天正宮」
シャボン玉のブログ「10/5 日韓リーダー集会、ユンノリ前のお母様のみ言葉」
今回の集会でも、お母様は「独生女」論を何度も語られたようです。私が上の二つの記事を読めばとても深刻に感じるのですが、果たして家庭連合の責任者の方々はどうでしょうか?機関誌に掲載されるお母様の「独生女」のお話は編集されて表現が柔らかくなっているようですし、その場にいても通訳を介して聞く話は流れて行ってしまって、あまり理論的に分析することができないのではないかと思われます。
今回は、上の二つの記事から、お母様の「独生女」論が一体、何を言わんとされているのかを、三回にわたって項目別に見ていきたいと思います。また、必要に応じて、これまで別の機会にお母様が語られた「独生女」論を引用します。さらに、関連するお父様のみ言や亨進様の証言も引用します。
(一)マリヤ(イエス様の母)に関する言及
お母様「イエス様はマリヤに対して何回か、私は結婚しなければならないと話した。私はそう知っているのです。しかし、マリヤは結果的にはイエス様の環境圏を作ってあげられなかった。その責任を果たせなかった。結果はイエス様が十字架で亡くなる道へと送ってしまった張本人なのです。そう知るべきです。」(2016年10月4日)
お母様「天の霊的な支援を受けて、天使の助けを借りて懐妊できたマリア。マリア自身も摂理のみ旨を知りませんでした。自分が結婚生活をしてはいけません。イエス様が結婚してから、結婚させてあげれば、するようになるかわかりませんが、イエス様の環境圏を作って差し上げられず、マリアはそうしてはいけません。責任を果せませんでした。イエス様は成長しながら3度以上、マリアに結婚しなければならないことを話しました。しかし、マリアは隣人の結婚式には関心を持ちましたが、イエス様の結婚には関心がありませんでした。ですから、イエス様が何と言いましたか。マリアが結婚式場に行って、葡萄酒がなくなったので、葡萄酒の話をする時に、イエス様が何と言いましたか。女よ。お前と私は何の関係があるのか。このように、天が4千年という長い歳月を通して、この世にひとつの中心を得ることができる、そのような機会をマリアが逃しました。責任を果たせませんでした。今日のカトリックは、マリアを聖母だと言います。カトリックに行ってみれば、イエスは十字架にぶら下がっており、マリアは、聖母だと美しく飾っています。」(2016年10月5日)
大地:なぜ、マリヤに関する言及を抜粋したかと言えば、お母様はマリヤと大母様を比較するお話をされるからです。つまり、2000年前に無原罪のイエス様を産みながらも責任を果たせなかったマリヤと、現代において無原罪の女性メシヤ、独生女(韓鶴子お母様)を産み、さらに責任を果たして独生女が勝利できるように協助までした大母様という風に比較して語られています。お母様の中で現代のマリヤは、忠母様(お父様の母)でなく、大母様(お母様の母)なのです。
(二)大母様(お母様の母)に関する言及
お母様「皆さんは清平役事(歴史)を知っているでしょう。大母様がそのような摂理の役事(歴史)をできたのは、独生女を誕生させて、摂理の中で、家庭より再臨メシヤ・真の父母の道のために生涯、苦労しました。生涯、精誠を捧げました。そのため、天上に行って、地上にいる独生女、私を助けなければならない位置にいます。だから清平役事を通して祝福を受けて祝福家庭としての人生を生きる過程で、、世界が悪だから、世の中で揺らぐこの可哀相な子女たちをどうしたら、助けてあげれるか?地上にいる時、十年闘病しながら、それほどに精誠を捧げました。そのために大母様という称号を受けることができたし、大母様だけが完全な摂理歴史の中心で、今までの事を成していくことができたのです。皆さんは信じますか?ですから大母様の家庭を、私が取り戻してあげました。2千年前には、マリアは責任を果たせませんでした。しかし、この大母様が責任を果たすことによって、真の父母様は完全無欠になりました。そのため、皆さんは清平を愛さなければなりません。」(2016年10月5日)
大地:このように、マリヤと大母様を同じ立場(それぞれ独生子と独生女を誕生させた)に立てて語られているのは上述の通りです。ところで、「真の父母様は完全無欠になりました」という表現は、お母様の原理観、真の父母観を反映していると感じます。子女様が完全な位置に立たずして、父母様が完全無欠ということはあり得ません。恐らくお母様は、真の家庭に現れる血統を通して、完成した人間の基準が縦的に永遠に連結されていくというのではなく、キリスト教のように、完全無欠のメシヤだけを今後の人類が永遠に尊敬し仰いで行くという観を持たれているのではないでしょうか。
(三)韓氏(お母様の苗字)に関する言及
お母様「天の摂理歴史はずっと続いていく。韓氏は善なる民族だった、天が改めて選民として立てた民族なんです。だから、戦いを嫌い中国で押し出されて下に降りて大韓半島まで来た韓民族となった。・・・(中略)・・・皆さん知っているとおり1945年解放を迎えるとともに強大国によって南と北、民主と共産に分けられ、南側が大韓民国となる。誰がこの名前を付けたと思いますか。歴史がはっきりと現れてこなければならないときです。天がイスラエル民族を4000年間も育ててこられたごとく、独り娘を出現させるための韓民族、この国を育ててきたというのです。」(2016年10月4日)
「皆さん、何故その国が大韓民国、韓国なのでしょうか。・・・(中略)・・・それでは何故、解放と共にこの国に付けられた名前が韓国なのでしょうか。考えてみたことがありますか。この国の運命は天の摂理の中でなされてきたという結論です。何故なら、独生子、独生女が誕生する国だからです。BC800年から400年の間に東夷族を通した韓氏王朝がありました。中国最古の古書である詩経に出てくる言葉です。その韓氏王国が中国によって言うならば、追われて下って来ました。それで、海を渡って下って来たと記録されています。平和大使であったキム・ジンミョン氏が「千年の禁書」という本を私にくれました。本人が執筆した本です。韓国の名前は三韓に起源を置くものではなく、もっと遡って韓氏王朝があったというのです。千年です、千年。それで、その本を私にくれたので、私がお父様に読んでさし上げました。するとお父様が語られたのが、お母様はもっと歴史を勉強しなさいということでした。・・・(中略)・・・人間が無知であることによって天は見せることができることを沢山準備しました。宇宙の母になる方は韓氏でなければならないので、そう準備したのです。」(2016年2月24日、引用元「三大王権と一緒にお父様に帰ろう」2016年3月24日記事)
お父様のみ言「安州(お母様の故郷)と韓氏族を自慢するな。それをしたら真の母にはなれない。」(2012年1月19日、引用元「三大王権と一緒にお父様に帰ろう」2015年9月28日記事)
大地:聖進様のお母様は崔氏であり、喜進様のお母様は金氏です。お母様は、崔先吉女史も、金明煕女史も、真の母になるべき女性ではなかったと信じておられます。大韓民国という名前がついたという理由から、初めから韓鶴子お母様だけが真の母になるべきだったと信じておられるということです。太古に韓氏王朝が存在したという「千年の禁書」という本は科学的にどれくらい信ぴょう性があるのか分かりませんが、お母様はお父様のみ言以上にそうした書籍(天使長の声)に影響を受けられたことが分かります。天使長の囁きは大抵、「甘い」のです。
※次回に続きます。今後は(四)お母様の血統に関する言及、(五)お母様が「独生女」になるという預言に関する言及、(六)お父様の血統に関する言及、(七)真の父と真の母の関係性に関する言及、(八)結論、と続きます。
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今回は久しぶりに『統一教の分裂』から引用させていただきます。以下はお父様は入院中でいらっしゃった2012年8月31日、統一教会本部教会の信徒たちに対して、お父様の病状を説明する金孝律氏がその話の中で、亨進様と國進様について語ったことだそうです。(太字は大地がつけました。)
≪8章 統一教創教者が他界する-2<動画を撮りながら・・ミスター金が聞け!母との葛藤が表面化>より引用≫
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昨日だったか一昨日だったかよく覚えていませんが、明け方にミスター金、ミスター金と呼ぶのです。「お父様にちょっと会えるようにして下さい」と言うので早々にお連れしました。降りていくと、どれほど大変でそのような考えをするでしょうか。動画を撮りながら私にお父様の耳もとでいくつか質問して、返事をもらって欲しいというのです。急ぐからと言うのです。摂理的に大変重要な、決定的な返事をお父様から聞きたいというのです。それで私は「亨進様も韓国語が上手だし、國進様も韓国語が十分上手なのになぜ私にさせますか」私が嫌なわけではありませんが「お断りします」と言うと、國進様が「客観性が必要だ。子女の中の誰かがすれば、子女だからそのような答えをしたと言えるじゃないか」だからミスター金が聞けと。そう言って様子を伺いながら、どういう理由からかはわかりませんが、その日はお父様が目を硬く閉じて返事をされず、反応も示されませんでした。
ですから、どのような質問であったかは私からは言えませんが、だいたい3-4つの質問だったのですが、お伺いすることができませんでした。何よりも質問をするにはお父様が目を開かれ、何か反応が見えるように、いくらお父様と呼んでも全く微動だにされず、反応もなく。その方たちは何を期待されてのことか、お父様に聞いてイエスかノーかを、「これはイエス、これはノー」このようにだけでも返事を聞きたがられたのです。しかし、それができませんでした。それができなかった私たちを責めるために私がこの事を申し上げます。それほど切実に、そして切に天にすがって「起きてください、起きてください」このようなを事を祈られ、そのような発想までされたのです。お父様が、ソウル大学の最高の医師の判断がそうなり、聖母病院で直接担当する主治医と集中治療室の責任課長の意見が同じであることを聞いて、亨進様と國進様の叫びを傍で見ていることができませんでした。
---- 引用終了 ----
以上が金孝律氏による証言でした。要点をまとめます。
①亨進様と國進様は、金孝律氏を通してお父様にいくつかの質問をさせ、それを動画に収めようとされた。
②金孝律氏は妙に感じ、ご自分たちで質問されるようにと断ったが、「客観性が必要だから」と強いられた。
③ところがお父様は反応をされず、質問できなかった。
④質問してほしいというその内容は、私(金孝律氏)からは言えない。
⑤医療の専門家たちが危険な状態だと言っているのに、そのようにする亨進様と國進様の姿を見ていられなかった。
次に、同じ記事から、筆者がこの金孝律氏の証言を分析した内容を引用します。
---- 引用開始 ----
動画まで撮影しながら生死をさまよう創教者に金孝律という証人を立てて聞こうとした事は、まさに後継者の認定であったのだろう。ところが、当時まで統一教会は文顯進を非難する中で、既に代身者・相続者・後継者は文亨進であるという事実を何度も宣伝していた。それでも文國進と文亨進の二人の兄弟が創教者から無理にそれを再確認しなければならなかった人知れない事情があったのは明らかである。
また、金孝律が結局は、この二人の兄弟の要求を聞き入れず、この事実を暴露したという点は、既にこの当時、文亨進と文國進を中心とした統一教後継構図に問題が発生したことを意味する。代身者・相続者・後継者として認めた韓鶴子を信じ、彼女に代わって文顯進を除去するために様々な悪役を引き受けた二人の兄弟の実状が金孝律の暴露で明らかになった。父の生死が行き来する状況でも、ひたすら後継者の位置にだけ執着する破倫児としての烙印が押されたのである。
組織の上にいた金孝律の権威が天を突いていた時であったが、統一教会人を集めて文國進と文亨進の実体を暴露したこの発言が韓鶴子の許可のないものであるとは思えない。文顯進を完全に除去した状態で、韓鶴子が文國進と文亨進を追い出すシナリオを既に稼動させていたと見ることは無理な推測ではない。
---- 引用終了 ----
つまり、「二代王アジェンダ」を立てて歩んできた亨進様・國進様と、「独生女アジェンダ」を立てて歩んできたお母様が、目的が異なるのに協力できたのは、顯進様を除去するという共通の目的があったからでした。しかしその目的がほぼ達成され、お父様の聖和が迫っていることを感じた時、お父様の後継者は亨進様になるのか、お母様になるのかというところで、分裂が生じ始めたということです。
亨進様からすれば、お母様は自分を後継者にしてくれると信じていたのに、どうやらお母様ご自身が後継者になろうとしていることに気が付き、お父様の口から直接、自分が後継者であることを聞き出そうとされたということです。
金孝律氏がこの事件を暴露したのは何故でしょうか?彼は教権勢力の中核を成していましたが、彼は彼で「法統アジェンダ」を持っていました。そのためには「血統」を継いだ亨進様と國進様を追い出さなければならず、そのためにお母様を支持することに決めたからでした。彼は顯進様を追い出すときには、亨進様を「代身者・相続者」として宣伝した張本人でした。
ちなみに現在、天一国最高委員会が作られ、金孝律氏が望んだ法統体制は制度としては整いましたが、彼を中心とするかつての教権勢力とはまた別の、比較的若い人材を、お母様は立てられるようになっています(その若い人たちも無条件に「独生女」を支持する政治的な体質だと感じますが)。金孝律氏からすれば、お母様の願いを叶えるために尽くしてきたのに、お母様が彼が望むような人事措置をされないため、関係が悪化しているようです。
このように、「二代王」「独生女」「法統」の三つの異なるアジェンダがぶつかり合うことで、真の家庭と統一家の混乱が生じました。そこにはもちろんご本人たちの個々人の問題もありますが、本質的には神とサタンが真の家庭理想が完成するか否かを争う、天宙史的な葛藤であると、顯進様は指摘されます。
ですから記事を書いている私自身も、真実を伝えるために書いていますが、登場する方々を責める資格はない、ということは肝に銘じなければと感じています。(顯進様がいつもそのように指導されます)
本来、私達全員が持つべきアジェンダは何でしょうか?それは神様の創造目的の完成です。しかしお父様と顯進様だけが、そこに向かっておられたのです。
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誉進様が発表された論文をきっかけに、真の家庭を深刻に蝕んでいた「フェミニズム」が話題になっています。
昨日の記事で、以下のように書きました。
---- 引用開始 ----
パシセラ氏は以前から顯進様の下で活動されてきた方ですので、末端の食口たちが教会を通して知り得る情報よりも、顯進様を通して直接知ることができた情報があるのかも知れません。上の記事の中でも、「男性と女性の区別をなくしていくフェミニズムは、文先生の家庭を長く蝕んできました。」と、今に始まったことではないことを伝えています。
---- 引用終了 ----
そうしたところ、パシセラさんのブログに、さらなる情報が掲載されました。太字は私がつけました。(「独生女論もフェミニズムもまるで恨みを晴らすかのよう」 )
---- 引用開始 ----
文顕進会長は、文家がフェミニズム思想によって蝕まれているのを知っていました。知っていたのは、自分の姉たちが強烈なフェミニズム思想に染まり、激しい議論をしなければならないことが、若い時からあったからです。…(中略)
話題になっている文家の長女のお話は、こうしたフェミニズム思想の表れで、次女の文仁進氏はさらに激しいフェミニズム思想の持ち主でした。文仁進氏は、のちに「私は愛を選ぶ」という文句のもとで、家庭を破壊したのですが、フェミニズムには女性もフリーセックスをするべきだ、という思想を持った人たちがいます。こうした思想が、家庭を破壊するのは当然です。
1998年に、文顕進会長が長子として文先生から立てられた時、それに反発して文仁進氏は、いったん統一教会を去りました。フェミニズムに染まった文仁進氏は思想的に、長男というものを受け入れられる人ではありませんでした。
2008年あたりから、文仁進氏が米国統一教会の会長に任命されたのは、長男を潰す目的のためでした。家族の誰もが、文仁進氏は、確実に長男を潰そうとする人になるとわかっていたはずです。それがわかっっているから、末子は文仁進氏を米国に任命したはずです。
---- 引用終了 ----
パシセラさんの重要情報アップに感謝します。
このパシセラさんの記事を読んで、私も想像していた以上のリアルな状況に、納得せざるを得ないと共に、新たに点と点がつながっていくような感覚になりました。感じたことを記します。
①誉進様や仁進様がフェミニズムの思想を持っておられるのは、顯進様が幾度も論争した体験があるということで、ほぼ真実であることが分かった。これは家庭連合の責任者も否定できない。誉進様の今回の論文がフェミニズム論文でないと言えるだろうか。
②仁進様は1998年に顯進様が家庭連合副会長に就任しただけで教会を去るほど深刻に、感情的な恨みを持っておられることが分かった。
③亨進様は現在、お母様を「フェミニスト」などと言って非難しておられるが、パシセラ氏の記事で、真の家庭内では仁進様が「フェミニスト」であることは家族の誰もが知っていた事実であったことがわかった。お父様は顯進様が米国総会長であると仰ったにもかかわらず、公文を通して「フェミニスト」の仁進様を総会長に立てて顯進様を攻撃し、それでいてお母様を「フェミニスト」として非難するのは、大変な矛盾である。亨進様は自らの「二代王」アジェンダ達成のために手段を選ばなかったということが露出した。
④今年の年始に仁進様がお母様の指示で公職に復帰されるという衝撃的なニュースがあった(元旦0時の祈祷会を仁進様が主管されるというニュース)。これは結局、米国食口たちの猛烈な反対によって取り消しになったそうだ。なぜお母様は絶対「性」に問題があり、なおかつ「フェミニスト」である仁進様をカムバックさせようとなさるのか?なぜ、天一国学術苑を出発させ、創立シンポジウムで誉進様にフェミニズム論文を発表させられたのか?なぜ、男性の子女様たちをほとんど追い出し、女性の子女様を近くに置いておられるのか?…結局、それ自体がフェミニズム的である「独生女」理論を正当化し、「独生女」アジェンダを達成するためではないのだろうか?
もともとアダム家庭において、神様とアダムが一つになり、そのアダムとエバが一つになり、天使長を主管しなければなりませんでした。ところが反対に、神様と切れた天使長の主管をエバが受け、そのエバの主管をアダムが受けることで、神様とアダムが切れてしまいました。アダム家庭を元返すべき真の家庭において、最後にフェミニズム(エバがアダムを逆主管する思想)が台頭してくるのは、原理的にも意味のあることで、これは必然的な戦いであることが分かります。昨日も引用したお父様のみ言は、お父様もお母様との関係性において、そのような戦いをされていたことを表しています。
「ラスベガスに行って談判しなければなりません。女が淫乱の種をばら蒔いておきながら、自分を主張して男の天辺に上がろうと言うのです。ラスベガスに行けば、それは女の世界です。淫乱の王国です。レバレンド・ムーンがその淫乱の王国にお母さんを連れて行って、『お母さんも先生の肩の上から天辺に上ろうとしますが、そこでお母さんの言葉に屈してはならない』。これです。97%をお母さんに全て投入しましたが、3%だけは…。私が絶対97%に120%までしました。23%を加えて、私に返そうという気持ちがないときは、精子の種がお母さんのお腹の中に入ることができないということが、統一教会の師が行く最後の峠、境界線を越える位置です。どれほど深刻か分かりません。」(『み言選集』610巻、139-140頁、2009年4月22日)---『統一教の分裂』7-1-1より
日本家庭連合の指導者は、全てが壊れてしまう前に、早く悟らなければなりません。
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すでに多くのブログで問題化されていますが、去る8月22日に天一国学術苑創立シンポジウムで誉進様が発表された論文に関してです(「天一国学術苑創立セミナーで、誉進様が発表された驚くべき内容」)。結論から言えば、真の家庭(の女性の方々)の中に、「フェミニズム」が入り込んでいるようです。(参考:パシセラのブログ「文家の中のフェミニズム(女権主義)」。)
パシセラ氏は以前から顯進様の下で活動されてきた方ですので、末端の食口たちが教会を通して知り得る情報よりも、顯進様を通して直接知ることができた情報があるのかも知れません。上の記事の中でも、「男性と女性の区別をなくしていくフェミニズムは、文先生の家庭を長く蝕んできました。」と、今に始まったことではないことを伝えています。
フェミニズムに陥るというのは大抵、家庭内での体験において、父親が母親を虐待するような場面を多く体験することで、男性が主体、女性が対象という考え方に反発することから生じてくるのではないでしょうか。真の家庭においては、お母様は14名の子女様を出産されなければなりませんでした。普通の医者ならば、「あなたの夫は、あなたを殺す気か?」と考えざるを得ないような道です。その上、真の母としていつも極限を超えて歩まれるお父様と共に生きて行くということが、大変な重荷であったことは事実です。普通の妻ならば、間違いなく夫を恨むでしょう。そこには摂理的な事情があった訳ですが、それを体験されるお母様や子女様達は生身の人間でいらっしゃるのであり、フェミニズムに陥りやすい環境だったことは想像することができます。
今回はお父様がお母様について語られたみ言、お母様ご自身のみ言などを振り返りながら、お母様の心の中にあったお父様に対する恨(ハン)とフェミニズム的な思想が「独生女」理論となり、徐々に表面上に現れてきたことを示してみたいと思います。
以下、お父様のみ言は『統一教の分裂』からの引用が多いですが、「5-2-1」などの数字は『統一教の分裂』の章や節を表しています。
(一)2000年11月11日、お父様は父子協助時代を宣布された。
「ですから直接的で完全な愛の種を家庭的に受けて、父と息子が直系で連結されるのです。ここには母が必要ありません。母子協助時代と父子協助時代は違うのです。絶対愛によって神様が女を抱いてきましたが、そこに相対的立場に立とうとすれば絶対服従しなければならないのです。その言葉は母に対する言葉です。母子協助時代を蹴飛ばして父子協助時代に移るので、母はここに協助しなくても絶対信仰、絶対愛、絶対服従していくことによって蕩減する為に苦労した全ての時代の祝福を天から受けることができるのです」(『み言選集』456巻、465頁、2000年11月11日)---『統一教の分裂』5-2-1より
大地:このみ言が意味するところは、結局、2000年以降の摂理の中心はお母様ではなく、長子である顯進様であることを宣言したということになります。「その言葉は母に対する言葉です」と念を押しておられます。お母様の中には納得できない心情をお持ちだったと思われます。
(二)2009年に入り、お母様を心配されるみ言が多くなる。
①お母様がお父様の血統を不信される。
「お母さんも38度線を越えなければならない。あなたはあなたが行くべき道があり、私は私なりに行く道があると言って行ってみなさい。分かれてしまった。1%、0点何%の差があっても分かれる。天国の門を一緒に入っていかなければならない。堕落する時に一緒に堕落した。一緒に追い出された。地獄の底に一緒に行った。『先生が堕落の血を受けたのか、きれいな血を受けたか』などと言っている。皆さんはそういう自信があるのか。16歳で堕落したなら、堕落する前にエバの名前をつけて、その次にアダムの代身の位置で歴史時代の代表として責任を負い、蘇生段階の代表者、長成段階の代表者、完成段階の代表者、全部で8段階を越えて行ける6千年の代表の血統を清めないで、どうして代身して神様の血統を連結させることができるのか。原理を解釈すらできない人々が、先生が純血か、何の血か、先生の血がどうだというのか、堕落前に血を汚したのか。」(『み言選集』608巻、303頁、2009年2月28日)
大地:お母様が、お父様が堕落の血統ではないかという不信の心を抱いておられたということが分かるみ言です。恨が積もっていると、何か躓く要素を見つけると、悪くとらえて「メシヤ(神の血統)ではないのではないか?」と考えてしまいやすいでしょう。
②お母様がお父様以上の位置に上がろうと主管性転倒するのを心配される。
「ラスベガスに行って談判しなければなりません。女が淫乱の種をばら蒔いておきながら、自分を主張して男の天辺に上がろうと言うのです。ラスベガスに行けば、それは女の世界です。淫乱の王国です。レバレンド・ムーンがその淫乱の王国にお母さんを連れて行って、『お母さんも先生の肩の上から天辺に上ろうとしますが、そこでお母さんの言葉に屈してはならない』。これです。97%をお母さんに全て投入しましたが、3%だけは…。私が絶対97%に120%までしました。23%を加えて、私に返そうという気持ちがないときは、精子の種がお母さんのお腹の中に入ることができないということが、統一教会の師が行く最後の峠、境界線を越える位置です。どれほど深刻か分かりません。」(『み言選集』610巻、139-140頁、2009年4月22日)---『統一教の分裂』7-1-1より
大地:「精子の種」とは具体的には子女様のことだと考えられますが、お母様が主管性転倒してしまい、正しくお父様の対象の位置に立とうとされなければ、子女様たち(特に長子)が定着することができないと言われていると思われます。「精子」という言葉は次のみ言にも出てきて、子女様たちのことであることが分かります。長子が定着できなければ、父子協助時代を成就できません。女性が男性に対して主管性転倒すればフェミニズム的傾向が生じます。それが真の父と真の母の関係性において生じれば、「独生女」理論になります。
②お父様が「離婚」に言及される。
「一番の問題が何かというと、真の父母の精子が定着できるか、これなんだね。先生は離婚したよ。お母様を中心として天の息子娘だと捧げることができる息子娘も私のように7年、21年、40年苦労をしなければならないんだね。」(『み言選集』613巻、127ページ)
大地:これは『み言選集』の番号からして、2009年6~7月頃のみ言だと思われます。お父様がお母様に課された最後の宿題は、真の母として父子協助時代の中心である長子を立てるというお父様の御心に対して対象に立つということでした。協力しないまでも、お父様に絶対服従すれば蕩減できると、最初のみ言でも語られています。ところがそれが難しかったために、「離婚」に言及されています。
③お母様は天法にたくさん引っかかっているが、先生が垣根となっている。
「お母さんがどれほど大胆か分かりません。こうした原理原則を中心として天の国の天法生活に入ると一編に引っかかり得る状況がたくさんあることを知らずに勝手に生きています。そこに引っかからないように私が垣根になってあげて、蘇生時代から国家解放圏までもお母さんを保護する責任を今しています。垣根なることは自分の垣根圏と対等な位置でできるのではありません。先生が作った垣根ができる前はできません。お母さんがどうして神様の夫人の位置に立てますか。堕落した女として、どうして真の父母の夫人の位置に立てますか。真なる僕の夫人の位置にも立てずに追い出されて。それを殺してしまおうとするのにですよ。そのような人を掴まえて神様の夫人の位置に立てますか。そんな馬鹿げた行動がどこにありますか。」(『み言選集』614巻、28頁、2009年7月12日)---『統一教の分裂』7-1-1より
大地:お母様は天法に引っかかる点がたくさんあっても、お父様が垣根を作ってあげているので、そのお父様の対象に立ってこそ真の母に立てている。そうであるにもかかわらず、お母様があまりにも大胆にご自分の道を行っているのは馬鹿げた行動であると指摘されています。この後、2009年9月以降からは『文鮮明先生み言葉選集』が出なくなり、お父様のみ言が隠ぺいされ始めます。お父様のこのようなみ言はもっと多くなっていたでしょう。
④2012年に入り、真の父母における主体は絶対的にお父様であるのに、お母様が独自に主体として行動され、組織的にそれに追従する子女様と指導者たちがいることを指摘される。
「天地人真の父母は、お父さん、お母さんが二人ではなく一人です、お母さんはお父さんのための踏み台であり、ご飯を食べてついて回れば良いというものではありません。別なところで遊べば亡びます。お父様が呼んでも返事をしないお母さんと共にする者たちは清算の対象です。安州(お母様の故郷)と韓氏(お母様の苗字)の自慢をしてはいけない!そのようなことをしていてはお母様がダメになる。私を無視して、お前たちが私を案山子にするなと!お母さんは独自路線を行っている。お化けだ!お母さんがお父さんの道ではない違う道を行っている。お前たち(お母さんに追従する子女様と側近幹部及び教会指導者を示す)も皆、お母さんとグルになって私と違う道を行ってる。お前たち!天の頂上(天地人真の父母)は二人ではない。お母さんの心がお父様と違うところで遊んでいる、お父様を知らないお母さんはありえない。そのお母さんに従う奴らはお化けだ。お前たち!お父様は必要ないと考えている者は根のないお化けだ。お前たち!神様だけが孤独なお父様と共にいる。お父様の周りには誰もいない。お母さんがお父様を待つべきだ。お父様がお母さんを待たせるなんて!お母さんに従うお前たち!ぼろを着て回るな!『お父さんの話を聞かず』お母さんが『私の言うことを聞け!』というのは『ルーシェル』よりもさらに恐ろしい存在だ。私は今、一人だ!息子娘もいない!お母さんも違うところで遊ぶ!お母さんについて回るお前たち!孝進が生きていた時、『お父さんがかわいそうだ。お母さんはなぜお父さんのみ言葉を聞かず、自分のやり方でするのか?』と私に言ったことがある。今日、宣布する。お母さんはこの時間以後、お父様に絶対服従しなければならない」(2012年1月19日、参席者の証言)---『統一教の分裂』7-4-7より
大地:この時にはすでに、お母様がお父様の権威にとって代わられ、子女様たちや指導者たちもお父様よりお母様に従うようになっていたことが分かります。組織固めが完全に成されていたということです。お父様の指示が通らなくなっていたことも分かります。お母様においてはフェミニズム(「独生女」理論)、教権勢力においては政治的思惑、亨進様においては二代王志向が共通の利害を生み出し、一致した行動につながりました。
⑤お父様は「真の母」の位置が不在であることを表明される。
「お母さんは私が育ててきました。お母さんがいません。文総裁の妻の位置もありません。勝手です。勝手!」(2012年7月16日、アベル女性UN創設大会の動画より)---『統一教の分裂』7-4-8より
大地:お父様は2009年にも「離婚」と語られていましたが、お父様の妻の位置、真の母の位置が不在になっていると語られています。家庭連合はこの動画について苦しい言い訳をしていますが、これはそれ以前からの一貫性のある話です。
⑥2013年1月17日、お母様が神様の呼称を「天の父母様」に変更すると発表。
大地:「天の父母様」という呼称は仁進様が米国総会長として説教をされている時に使い始めた呼称だという情報があります。仁進様が使われているのを、お母様が気に入られたのだそうです。仁進様にも、フェミニズム的傾向が感じられます。
参考記事:「天の父母様」と呼ばれるとき、神様は泣かれる。
⑦2014年7月1日、お母様が「独生女」のみ言を語り始め、ご自分が女性メシヤであること、お父様は堕落の血統に生まれたことを語り始められる。
「お父様の歴史はそうです。イエス様の顕現と共に、イエス様の仕事を承継したその時が、その瞬間がお父様の独生子の資格です。分かりますか。それを知らなければなりません。… 血統転換、私は母胎からです。皆さんはこれを信じなければなりません」(お母様の説教、2014年7月1日)---『統一教の分裂』6-2より
大地:お母様はこの日以降、「独生女」のお話を現在まで事あるごとに語られています。ずっと我慢してきたお話を、口火を切ったかのようにされ始めました。
⑧亨進様の証言によれば、お母様はご自分が無原罪で、お父様には原罪があったということを信じておられた。そしてお父様に対する恨があり、お父様の他界後、その恨を晴らしておられる。
「一体、天使長が何をどうしたので『真のお父様は原罪を持って生まれ、真のお母様は原罪なしに生まれた』ということをお母様に信じさせたのか、私は呆れます。天正宮の壁暖炉の前で真の父母様ご夫妻と一緒に座っていたその時の会話を私は憶えています。真のお母様は真のお父様に対して、『お父様も堕落した血統ではないですか』と言われました。その言葉に余りに呆れておられる真のお父様の表情を私は見ました。とても呆れて言葉を失ったご様子でした。天使長、あなたたちはこの真実を話したがらないでしょう。これは食口が知ってはならない話でしょう。そうでしょう」(亨進様の説教、2015年3月15日)---『統一教の分裂』6-2より
「お母様に『お母さん、もうその恨をさっさと吹き飛ばして下さい。さもなければ、その恨がお母さんの首を締めるのではないか心配です』と申し上げ続けました。事実、韓国の多くの食口はこのことを知っています。韓国の食口は真のお母様の一連の行動を「恨み晴らし」と表現しています。食口は『真のお母様は真のお父様に絡んだ恨をこうして晴らしている』と言います。しかし、これは神様の国に行く道ではありません」 (亨進様の説教、2015年3月29日)---『統一教の分裂』6-6より
大地:お母様に最も影響を与えたのは霊界の大母様と一体となったという金孝南女史です。清平摂理が始まって以来、お母様が最も信頼を置いてきました。お母様が無原罪のメシヤとして生まれたという信仰は大母様が所属していた腹中教から来ているのかも知れません。お母様ご自身も大母様が腹中教にいる期間に啓示を通して生まれ、牧師からメシヤとも思えるような祝福を受けた話などをされます。お父様の少年時代の証し以上に、ご自分の出生と育ちの方がメシヤとしての証拠が揃っていると信じておられる節があります。お父様への恨、フェミニズム、腹中教の信仰が絡み合って、結論としては「独生女」理論となっています。
⑨2016年8月22日、天一国学術苑を創設。誉進様がフェミニズム的論文を発表。
引用元:「天一国学術苑創立セミナーで、誉進様が発表された驚くべき内容」
「彼女の論文の主要な主張は、原理講論が男性中心主義的な立場から書かれており、天一国時代には男性と女性が同等にその役割が与えられる内容に正されなければならないというものだった。このような観点から原理講論の最大の誤りであり問題点は、神に対する規定だと指摘した。
原理講論は、神が「二性性相の中和的主体であられ、被造世界に対しては男性格主体でおられるので、その各位を父とする」としたが、この主張は男性中心主義であり、男女平等を損なう非常に間違った主張だというものだ。原理講論の主唱者は文鮮明先生であられるのに、彼が神に対する誤った結論を下したのは「家父長的キリスト教神学と儒教文化」の影響のためだと解釈した。
彼女は、最近、真のお母様が神様を天の父母様と新しく規定し、また、独生女論を主張したことは、性の不均衡を是正する非常に肯定的な過程だと主張した。そして今や、真のお母様と娘たちが率いる時代になったと結論付けた。
彼女の主張は、統一原理を伝統的に理解していた者たちには非常に驚愕するものだった。
しかしその日のセミナーに参加したキム・ジンチュン、キム・ハンジェ、ジョ・グァンボン、Tyler Handrics、Thomas Slover、Andrew Wilsonなど、統一神学のいずれ劣らぬ代表学者たちからはいかなる反対意見も提示されなかった。むしろ、この論文に対する討論を任されたキム・ジンチュンは非常に驚異的な論文と称賛した。」
大地:今回、お母様の肝いりでスタートした「天一国学術苑」ですが、最初の創立シンポジウムで誉進様が発表した論文がこのような内容であったことは偶然ではないようです。神学は要は学者たちが作っていきます。「天一国学術苑」を通して「天の父母様」「独生女」理論、そしてフェミニズム的神学に賛同する学者を増やしていくことを通して、既存の原理理解を強引にひっくり返してしまうかも知れません。「天一国学術苑」はお母様の「独生女」理論を神学的に強化していくようになるでしょう。