私自身は顯進様が摂理的長子であられると確信しています。 しかし、顯進様お一人ではなく、神様を中心として真の家庭の四位基台がなされてこそ実体的天一国の出発を成すことができます。 真の家庭理想の復活のために、祈りを込めて書きたいと思います。
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≪顯進様のみ言抜粋≫
『定着時代のためのリーダーシップ・パラダイム』(米国・ベリータウン、2001年4月20日)より
お父様が全米50州をツアーで回られたことを覚えているでしょう。その時、お父様はクリスチャンに、「このような全ての教派を誰が作ったのか。神様がこのように多くの教派を願うと思うか。誰がこれらを作ったのか」と非常に深刻な質問をされました。…(中略)
女性の男性に対する憎しみは、どこから来たのでしょうか。…(中略)…アダムとエバの堕落から始まったのです。…(中略)…人類最初の家庭で、カインがアベルを殺してしまいました。これは兄弟同士に、更には国民同士に訪れる葛藤を象徴していました。このように、分離と分裂の原因はすべて、人類の最初の家庭に根差していたのです。
全ての人類は、神様の下の一家族だという事実を悟るとき、初めて世界平和が実現できます。つまり、全人類が、他国の人々を他国民としてみるだけでなく、自分の兄弟姉妹だと見ることができなければならないということです。…(中略)
訓読大会で、私は大会ゲストに、祝福について、そして祝福が世界平和と如何なる関係があるかについて、このように話しました。…(中略)…「もし皆さんが他の国の男性、または女性と会い、愛する関係を結んだとすれば、特に全ての愛の関係の中で、最も近い愛の関係である夫婦の因縁を結び、幸福な人生を送ることができるとするならば、まさにそこに、世界平和の実体的な解決策を見つけだすことができるのです。その二人は、二つの全く違う文化と言語を代表しているからです。彼らがお互いの愛の中で、うまく和合できるとすれば、そこに世界平和の解決策と知恵があるのです」…(中略)
真の父母様の観点で見ると、国際祝福が最善です。あなたはど思いますか。韓国人のお嫁さんが欲しいのですか。そうであれば、この障壁すら克服できていないということです。その結果、二世が問題を抱えるようになるのです。…(中略)
皆さんは、国の障壁を克服できていないということです。自分の子供に、そのことをよく教えなければなりません。
(『神様の夢の実現』134~137ページ)
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顯進様が2001年に米国で行われた21日特別指導者修練会で語られたみ言を紹介しています(9回目)。前回は、「誤った選民意識」から脱却し、積極的に世の中に出て行き、実体的な神の国を築くべき責任について書きました。
今回のみ言は、障壁を克服するということがテーマになっています。アダム家庭の堕落によって、結局、無数の障壁がもたらされました。定着時代に入り、私達は今反対に、障壁を克服する戦いをしており、国際祝福は正にその最善の方策であるということです。
しかし現実的には祝福家庭と言っても、国の間には障壁があります。また、祝福家庭とカイン世界との間にも障壁があります。
自らが祝福を受けたからと言って「誤った選民意識」を形成し、自分のことにばかり焦点を当てることは、かえって障壁を作り上げていることになります。カイン世界を復帰するために与えられた祝福なのですから、むしろ外の世界に向かって奉仕しながら、障壁を克服していかなければならないのが、定着時代における祝福家庭の責任です。
現在、家庭連合の祝福家庭が持っている人間関係は、食口同士の関係が何割であり、一般の方々との関係が何割くらいでしょうか?また、一般の方々との関係性はどれだけ祝福家庭としての価値を現すような、奉仕する関係になっているでしょうか?
現在、家庭連合が食口に要求している食口としての生活スタイルは、例えば氏族メシヤ(あるいはホームチャーチ)を勝利するために、有効であると思いますか?
今の家庭連合の在り方は根本的に、食口が一般の方々と積極的な関係性を持つことを阻害しているのです。そして公職者になればなるほど、毎日、ほとんど食口としか会話をしないような状況ではないでしょうか?
私達が荒野時代に身に付けた組織の在り方や観点は、定着時代においてはむしろ阻害要因になっています。それは、歴史的には善なる価値を発揮することの多かった宗教というものが、今日、その弊害の方が膨らんできているのと似ています。
お父様は「統一教会を解体しなければなりません」と仰っているのですが、それはピラミッド型の閉じられた宗教組織では、それ自体が障壁となっており、どうあがいても定着時代を迎えられないからです。「解体する」という意味は、すべてが内側を向いていた、その矢印を、外側に向けていくことでもあります。そして組織への所属がアイデンティティなのではなく、ビジョンに対するアラインメントがアイデンティティになるのです。
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≪顯進様のみ言抜粋≫
『定着時代のためのリーダーシップ・パラダイム』(米国・ベリータウン、2001年4月20日)より
第四次アダム圏時代を前進し、定着時代を出発していく中で、私達は、神様の摂理における、今の時の重要性を理解すべきです。多くの人が、これに対する明確な概念を持たないまま、自分が責任を持っている機関、あるいは小さい役割にだけ執着しています。そして多くの人はこのようにも考えます。「ああ、私は祝福家庭なのだから、もう救われている。何も心配する必要がない」けれども皆さんは、祝福家庭として、どのような責任があるのか、皆さんに如何なる期待が懸けられているのかを知らなければなりません。祝福家庭として皆さんは、理想的人間、真のアベルの立場に立っており、それにあった責任を負っているのです。…(中略)
祝福はアベル自身のために与えれたのではありません。祝福家庭として、アベルの位置に立っている皆さんについてはどうでしょうか。祝福は、皆さんがカイン世界を復帰する、代身者になれるよう与えられたものなのです。
ですから、この世界が、完全に神様の絶対主管下に入るまで、私たちの使命は終わらないのです。皆さんは祝福家庭として、そのような確信とアイデンティティを持たなければならないのです。…(中略)…統一運動の二世たちは、公的使命に対する責任感を忘れてしまっています。彼らは自分が、アベルの位置に立っていることを分かっていません。それは、統一運動のリーダーである皆さんが、自分の責任を見失ってしまったからです。積極的に世の中に出て行って、世の中を変えることができないまま、いまだ自分たちのことばかりに焦点を当てているからです。今日から、それを変えなければなりません。守勢に立つのではなく、積極的に世の中に出て行き、地上に実体的な神様の国を実現しなければなりません。(アーメン!)
(『神様の夢の実現』132~133ページ)
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顯進様が2001年に米国で行われた21日特別指導者修練会で語られたみ言を紹介しています(8回目)。前回は、復帰時代とは違い、定着時代においては祝福中心家庭が摂理の主人となり、理想家庭を完成する責任分担を果たさなければならないということで書きました。
私達がメシヤであるお父様に出会い、祝福を授かったことの価値は言葉で表現できないものであると思います。しかし顯進様は今回のみ言の中で、「ああ、私は祝福家庭なのだから、もう救われている。何も心配する必要がない」と自分のことにばかり焦点を当てているのではないか?と指摘されています。以前の御言では、「自己陶酔」「自己満足」という表現もされていました。
このような「誤った選民意識」によってもたらされた摂理的な被害は計り知れないのではないかと思います。
ちょうど2000年前にも、イエス様の下に多くの群衆が集まってきた時、イエス様はその人たちを通して地上天国を実現すべきご自分の使命を考えられましたが、一方で十二弟子たちは、これで自分が偉くなった、という風に考え、十二弟子の位置に拘り、優秀な人であっても他の人がイエス様の前に出るのを遮るようになりました。
今日の私たちもこれに似た態度かも知れません。顯進様が仰るように、アベルに与えられた祝福はアベルのためではなく、カイン世界を復帰する代身者になるためのものです。
昔、私がお世話になったある中心者が日曜礼拝の説教で語っていたことです。「天国に相応しい人というのは、全ての人を天国に入れてあげて、最後の一人が入ったあとで、自分がようやく安心して天国に入り、パタンと扉を閉めるような人だ」。…このような教えを受けながらも、長らく私の意識の中には、やはり「誤った選民意識」がどこかでこびりついていたと思います。
顯進様のみ言に触れると、いつもそのような自分が正されるのですが、それでも顯進様の深刻さと私自身の深刻さの間には大きな開きがあると感じざるを得ません。
「積極的に世の中に出て行き、地上に実体的な神様の国を実現しなければなりません。」と言われ、私の残りの人生の中で何ができるかを、考えさせられました。
現在の家庭連合のように、余りにもこの世と隔絶した状態では、何も成すことができません。それは世の中が問題なのではなく、家庭連合が定着時代に相応しい観点を持ち得ていないということです。
「誤った選民意識」に心当たりがある食口はクリック!!
≪顯進様のみ言抜粋≫
『定着時代のためのリーダーシップ・パラダイム』(米国・ベリータウン、2001年4月20日)より
ご父母様が、私たちと共に地上にいらっしゃらなくなったとしても、ご父母様がここに私達と共にいないということになると思いますか。そうではありません。ご父母様は、永遠に私たちと共に生きていらっしゃるのです。それは、皆さんの血が、神様と真の父母様と真の家庭を中心とした、本然の根に繋がっているということを感じることができるからです。皆さんが、拡大された理想家庭の一員として、完全な主人意識を通して、神様の摂理が持続するということを感じることができるからです。第四次アダム圏時代の背後にある本当の意味が、まさにこれです。…(中略)
復帰時代には、皆さんはあらゆる活動に動員されましたが、その理由を本当に理解していましたか。理解していなかったでしょう。真の父母様が願われるから、実行しただけでしょう。しかし、皆さんは動員によって、復帰摂理の全ての条件の鍵を開けたのです。その重荷を背負われたのは、皆さんではなく、ご父母様だったのです。…(中略)
お父様が神様から与えられた本来の使命は何ですか。6000年の聖書歴史を復帰することですか。違います。お父様は、2000年間準備されたキリスト教の基盤の上に、イエス様と同じように、神様の国を地上に実現するための使命を持って来られた方です。新約聖書を見ると、イエス様は「神の国は近づいた」と言われています。近づいてきた天国とは、理想家庭を通して築かれる、実体的な神様の国を意味するものだったのです。
原理講論に説明されているように、イエス様の使命は十字架上で死ぬことではありませんでした。それと同様、お父様も、失われた6000年の聖書歴史を再蕩減するために来られたのではありません。統一教会を創立することでもありませんでした。しかし、準備されたキリスト教の基盤が失われたため、歴史は今日まで、そのように進んで行ったのです。…(中略)…真の父母様が神様を解放できたのは、神様の理想的み旨を成就されたからです。これがまさに、真の父母様の遺産であり、真の父母様の勝利だというのです。神様のみ旨とは、地上に理想家庭を完成することです。これは霊界は勿論、地上にいるすべての人類を、実質的に復帰するための公式なのです。
(『神様の夢の実現』130~132ページ)
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顯進様が2001年に米国で行われた21日特別指導者修練会で語られたみ言を紹介しています(7回目)。前回は、メシヤの使命は真の家庭を実体化することである、ということで書きました。今回の御言は、復帰時代と定着時代の違いについて説明されています。また、第四次アダム圏時代についても触れられています。
6000年の聖書歴史というのは、基本的に「メシヤのための基台」を立ててきた歴史です。真の血統を持ったアダムが失われてしまったため、第二、第三のアダムをこの地上に送るための条件を立ててきた歴史です。
再臨摂理において、お父様は本来、1945年からキリスト教の基盤の上に定着時代を出発されるはずでした。ところがキリスト教がお父様を迎えられなかったことにより、お父様は荒野に追い出されました。お父様が御自分の生涯の中で、失われた「メシヤのための基台」を立て直すところからのやり直しになりました。済んだはずの復帰歴史をもう一度やり直すことになりました。
その時代には真の父母様が責任を担われ、私たち食口は動員に応えることで摂理が進んできました。統一教会の歴史というのは、ほぼそういう中で過ごしてきましたので、そこで身に着けた荒野時代の習慣性の多くは、定着時代においては見直しが必要であり、脱ぎ捨てなければならないものも多いということです。
定着時代を迎えたということは、神様がアダムとエバを通して最初の家庭を完成させようとされた創造原理通りの歴史が出発したということです。アダムとエバが個性を完成し、夫婦となって子女を生み増やし、その子女がまた完成して夫婦となり、氏族、民族、国家という次元へと地上天国が拡大していきます。
堕落というものがなければ、アダムとエバの子女達は、アダムとエバと同じように完成していったはずですが、私達祝福家庭はどうでしょうか。
祝福中心家庭という立場は、カインの子女という立場を与えられています。神様、真の父母様、真の子女様(特に長子)という縦的な軸を通して立てられた真の愛と生命と血統に接ぎ木され、地上天国を拡大して行かなければなりません。これを顯進様は「神様のみ旨とは、地上に理想家庭を完成することです。これは霊界は勿論、地上にいるすべての人類を、実質的に復帰するための公式なのです。」と説明されています。
そのような観点から、定着時代における祝福中心家庭は、動員に応えるという次元では明らかに不十分です。真の家庭の拡大家庭の一員として、私達もやはり完成して行かなければならない立場に立てられています。
第四次アダム圏時代とは、真の家庭を中心に全ての祝福家庭が摂理に対する主人意識を持ち、理想家庭を完成、拡大することで地上天国を実現する時代です。
「え?おれも完成すんのかい?」と思った食口はクリック!!
≪顯進様のみ言抜粋≫
『定着時代のためのリーダーシップ・パラダイム』(米国・ベリータウン、2001年4月20日)より
イエス様の本来の使命は何でしたか。一言で言うと…(中略)…実体的な真の家庭を築くことでした。それは、他の家庭が接ぎ木されることができる、真の愛と真の生命と真の血統を蘇生させるという意味です。
しかし、イスラエル民族はそのことを理解できませんでした。…(中略)…彼らがイエス様の行動を見、また、そのみ言を聞いた時、彼らの心の中に、「一体、この人が、どうして神の子になることができるか」という疑問が湧いてきたのです。彼らは、イエス様が、自分たちと同じ人ではないということを理解できなかったのです。…(中略)
イエス様は神様のみ旨とみ言を実現しようとしました。しかし皮肉にも、イエス様の降臨のために作られた伝統及び契約が、イスラエル民族がイエス様を受け入れることを妨げるつまづきの石となったのです。
それでは、キリスト教徒がお父様を受け入れるのを妨げる、つまづきの石は何ですか。キリスト教神学と伝統ではないですか。キリスト教神学は思弁的です。イエス様は亡くなられたので、理論上のものにならざるを得ないのです。イエス様は理想家庭を築かれることも、実体的な伝統を打ちたてられることもできませんでした。また、家庭の中に実体的な文化を創られることもできなかったのです。それで超越的キリスト論(High Christology)が主流になったのです。…(中略)…それで私は皆さんに、同じ質問をするのです。「お父様のレガシーは何ですか。真の父母様のレガシーは何でしょうか」。お父様は統一運動の創始者であり、ワシントン・タイムズの創設者であり、あれこれの機関の創設者だということが、お父様が残されたレガシーですか。神様はそんなものに関心を持たれると思いますか。
お父様が神様を解放できたのは、地上に最初の真の家庭を創って、アダムとエバの本来の使命を成就することができたからです。その土台の上に、地上人のみならず霊界人まで、すべての復帰を実現することができたからです。それが、真の父母様がなされた偉大な業績なのです。
(『神様の夢の実現』127~129ページ)
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顯進様が2001年に米国で行われた21日特別指導者修練会で語られたみ言を紹介しています(6回目)。前回は、祝福中心家庭に対する神様の期待に応えているのか、そして、神様・父母様・ご家庭から信頼される私になっているのか、ということで書きました。
今回のみ言は、「メシヤの使命とは何か?」という重要なテーマについてです。結論を言えば、メシヤの使命とは、真の家庭を完成することで、真の愛と生命と血統を実体化させることです。そうすることで全人類がそこに接ぎ木され救われる道が開かれるのです。
イスラエル民族がユダヤ教の伝統によってイエス様につまづくようになったというのは非常に皮肉なことですが、今日においてもキリスト教神学と伝統が、キリスト教徒がお父様につまづく原因を作ってしまったということです。
イエス様は実体の真の家庭を築けず、直系の子女を遺されることができませんでしたので、キリスト教神学は実体的なものというよりは思弁的なものとなり、次第に超越的キリスト論が主流になりました。イエス様が水面を歩いたとか、奇蹟で病人を癒したとか、肉身をもって復活されたとか、ペテロの裏切りを予言した、などのエピソードを中心にイエス様を理解したため、メシヤであるイエス様が超人的な、ほぼ神様に等しい存在としてイメージされるようになりました。
それに対して、イエス様は一人の人間であり、完成したアダムとして来られた方だったということを明らかにされたのがお父様です。イエス様にも、困った事情や心情があったし、弟子たちの協助がなければどうしようもないことが沢山あったのです。そして、アダムが成せなかった真の家庭を地上に実現されるために来られたのです。
私たちも、お父様に対する理解が、キリスト教のメシヤ観と混ざってしまっていることが往々にしてあります。お父様のことを超人のように見つめてしまっていたのです。
今から一か月ほど前だったと思いますが、2008年頃に起こった「摂理的クーデター」に関して、私が、当時お父様が周囲の人々の周到な嘘の報告によって騙されていた、ということを書くと、「お父様のメシヤ性を否定するのですか?」と言う方がいらっしゃいました。
つまりその方は、お父様がまるで私達の心を完全に読んでいらっしゃるかのようなエピソードがとても印象的で、そういったお父様の超人的な能力が、お父様のメシヤたる所以だと思っていらっしゃったようです。確かにそういった体験談は沢山あります。
しかし一方で、お父様も普通の人間のように、分からないことや勘違いもあるのだな、という場面に遭遇したという方も多くいらっしゃいます。
お父様のメシヤたる所以は、超人的な能力にあるのではなく、真の血統をもって来られたというところにあります。そして真の家庭を成して下さったということです。
超人的な能力では、人類を根本的に救うことはできませんが、仮に超人的能力が一切なくても、真の家庭さえ成して下されば、人類救済は可能なのです。
このような内容は、聖書からは理解することができません。
ところで、ここからは私個人の考えになりますが、皆様は、「お父様に欠点はあると思うか?」と聞かれたなら何と答えますか? 私は「お父様にも欠点はある」と答えます。(堕落性ではなく、欠点です。)
何故なら、お父様にも個性はあるからです。個性は陽陰のバランスによって形成されます。ということは、お父様も優れた部分と優れていない部分をお持ちだということです。
「先生は誰にも負けない」というみ言は、お父様の気合の表現であって、実際にすべての分野、すべての面において誰よりも優れているということはあり得ません。すべてが優れているというのは、逆に言えば個性がない、ということです。
ですから、メシヤであり、完成したアダムでいらっしゃるとは言え、私達と同じ一人の人間でいらっしゃるお父様を、周囲の人々がどれくらい誠実に支えていくのか、ということは、摂理の勝敗を大きく左右したはずです。逆に言えば、周囲が不誠実であれば摂理は大いに失敗し得るということです。
また、真の愛は偽りに対して当面は弱い、ということもあります。神様も真の愛によってサタンを自然屈服させようと歩まれ、6000年かかりました。嘘、偽りに対して「疑うのですか?それが真の愛ですか?」と言われれば黙るしかありません。真の愛は、最後には勝つでしょうが、当面は弱いのではないでしょうか?
サタンはそういうところに付け込んで、「摂理的クーデター」を起こしました。
その時は、「真の家庭理想」が完成されていくか否かの、伸るか反るかの時だったのですが、結局、摂理は延長されています。しかし、まだ終わってはいません。なぜなら摂理的長子がしっかりと踏みとどまっておられるからです。
お父様にも欠点があると思う人はクリック!
ないと思う人はダブルクリック!!
≪顯進様のみ言抜粋≫
『定着時代のためのリーダーシップ・パラダイム』(米国・ベリータウン、2001年4月20日)より
今日の世界では、自分のアイデンティティと運命を、自分で選択できるという間違った考え方が蔓延しています。皆さんは、これが如何に間違っているか、傲慢な考えであるのか実感できないことでしょう。皆さんは自身のアイデンティティの問題において、どんな選択の余地がありますか。…(中略)…自分には如何なる選択権も持つ事ができなかったということです。…(中略)…ですから、自分を如何につくっていくか、という質問は適切ではありません。それよりもむしろ、私は何のために生きるべきかと質問すべきです。この質問を深く自問してみれば、皆さんの魂と良心と通してこのように答えがあるでしょう。「私は、自分の生活の中だけでなく、周囲の世界で、神様のみ旨を実体化しようと努力しなければならない」
私はあるメンバーに、教会に入った理由を尋ねてみました。なぜそうしたかと言うと、それが何のために生きているのかという質問に直結するからです。皆さんは何のために生きていますか。もし皆さんが、神様のみ旨を忘れたら、もはや信仰者ではありません。もはや、カインである世界に対して、アベルの位置に立っていないということです。そうであれば、もはや真の父母様の弟子でもなく、真の家庭の一員でもないのです。
このような立場で皆さんは、神様が信頼できる人にならなければなりません。神様が皆さんを信頼できるようになったら、次は真の父母様が信じることができる人にならなければなりません。そして、そうなることができたら、今度は真の家庭が信じることができる人にならなければならないのです。私たちの信仰が、神様と真の父母様、真の家庭を中心軸として決定されるのであれば、拡大された真の家庭の一員となるためには、誰の信頼を得なければなりませんか。この質問が、皆さんが真の父母様と真の家庭を信じるか否かになってはいけません。真の父母様と真の家庭が、皆さんを信頼できるかどうかという質問になるべきなのです。なぜなら神様の摂理は、その軸を通して伝達されるからです。
(『神様の夢の実現』126~127ページ)
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顯進様が2001年に米国で行われた21日特別指導者修練会で語られたみ言を紹介しています(5回目)。前回は、私たちに与えられた特権に満足するだけでなく、神様からの期待を自覚し、応えていくべきであるということで書きました。
今回のみ言で、顯進様は最初にアイデンティティのお話をされています。アイデンティティというものは自分で決定するものではなく、天によって定められるものです。私達祝福中心家庭のアイデンティティは、神様の期待にどれだけ応えているのかというところにあるはずです。
家庭盟誓の一節で、「天一国主人、私達の家庭は真の愛を中心として、本郷の地を求め、本然の創造理想である地上天国と天上天国を創建することをお誓い致します」と唱えています。このような誓い(神様の期待)を基準として、いつも私自身の価値を認識しなければならないと仰っているのだと思います。
信仰暦や組織の中での位置、周囲の評価によって自己満足、自己陶酔している場合ではなく、「地上天国を成したのか?それはどこまで進んだのか?そのために今、何をやっているのか?」と常に自分に問いかけなければならない、ということですね。
そのような意識や心情を持って生きていくことが、「私は祝福中心家庭だ」ということであり、「真の家庭の拡大家庭の一員だ」、「世の中に対してアベルだ」ということだ、と仰られているのだと思います。
次に、顯進様のもう一つのご指摘は、私が神様、父母様、ご家庭を信じるか否かではなく、神様、父母様、ご家庭が私を信じられるかが重要なのだ、ということです。…非常に高い世界です。
このような信仰の世界は、歴史時代に一度も存在しなかったものだろうと思います。お父様が初めて開いてくださった「神様の実子」という世界です。しかし定着時代となった今、このようなお父様や顯進様の信仰が、私のものになって行かなければならないのだと思います。
今日も非常に、目を覚まされるみ言でした。