私自身は顯進様が摂理的長子であられると確信しています。 しかし、顯進様お一人ではなく、神様を中心として真の家庭の四位基台がなされてこそ実体的天一国の出発を成すことができます。 真の家庭理想の復活のために、祈りを込めて書きたいと思います。
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2001年2月からお父様は顯進様を世界平和青年連合の世界会長に任命され、48歳以下のすべての指導者に対する責任を任せられました。顯進様はカナダ、米国、リトアニアの3回にわたって21日特別指導者修練会を主催されました。今回から、その第二回修練会(米国)における顯進様のみ言を紹介します。
≪顯進様のみ言抜粋≫
『定着時代のためのリーダーシップ・パラダイム』(米国・ベリータウン、2001年4月20日)より
私がCARPに責任をもつようになった時、「ナンバー2はない、ナンバー1だけだ!」というモットーを掲げました。それはなぜでしょうか。統一運動の優秀性を再度引き出したかったからです。そこでは人々は、自己満足し、自己陶酔していました。このような人たちを目覚めさせるために、「ナンバー2はない、ナンバー1だけだ!」というモットーを作ったのです。…(中略)…私達が、最高の基準に向かって努力すべき理由は、私たちが神様を代身しており、神様は最高になるにふさわしい方だからです。また、私たちが真の父母様を代身しており、その真の父母様も最高になるにふさわしい方だからです。
統一運動のリーダーが、一番になりたいというような意識を持ち、熱望を持たなければ、どうしてその位置にいることができるでしょうか。…(中略)…この修練会の目的は、指導者を作ることにあります。管理者や官僚主義的な人、政治的な人を作るためではく、他の人たちが従ってくることができる模範となり、その水準を更に引き上げることができるリーダーを作るところにあります。…(中略)
問題は、どんな役職に就いているかではありません。それは何の意味もありません。重要なことは、自分がどのような種類のリーダーなのかということです。…(中略)…皆さんは、自分に従ってくる人たちのために、どのような種類の基準を立てていますか。私が真の父母様にお会いする時、ご父母様の助けになる人は多くないということです。…(中略)
皆さんがひどい人たちだとしても、真の父母様のことを考えれば、皆さんを訓練し、育てることを覚悟する以外、道がないのです。私は、皆さんを正しい軌道に導き、皆さんが真の指導者になれるように努力いたします。行政的な技術、管理上の方法など、その他の能力は、すべて学んで身に付けることができます。しかし、リーダーシップは、自分の内面の深いところから探し出さなければならないものです。例えて言えば、それは信仰のようなものです。
(『神様の夢の実現』118~121ページ)
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非常に身が引き締まるような顯進様のみ言です。私自身がもともと、どれくらい真の父母様に相応しくない者であるかを再認識させられます。
本来は1945年当時、キリスト教指導者たちがお父様に従っていれば、お父様をお支えするのは、心霊的に長成期にあった立派な人物たちだったはずです。すでに世の中で長子権をもって、多くの人々から尊敬を勝ち得ていたような人々だったはずです。
それが摂理の失敗によってイエス様の時代で言えば遊女、取税人、漁夫といったような人々が従ってきました。要は、心霊的に準備の整っていない人々がやってきたため、お父様は「先生は君たちと一緒にみ旨をやることになるとは、夢にも思わなかったよ」と仰いました。
2000年前、イエス様の弟子たちが本来のみ旨が何か、イエス様の願いは何かを悟ることもできずに、「俺たちの中で天国で一番偉くなるのは誰か?」などと論じ合っていました。正にその如く、今日の私たちも、お父様が荒野に追い出されたために仕方なく作った統一教会という小さな閉じられた社会の中で、自分は指導者だとか、再臨主の弟子だとか、祝福家庭だとか自己満足し、自己陶酔していたように思います。
顯進様は持って生まれた天稟は勿論、ご自身もその人生の中で絶えず努力されることで、真の父母様の息子として相応しいご自身になるべく挑戦されてきました。その顯進様が私たちをご覧になった時に、「これが真の父母様の基台なのか」とさぞ唖然とされたことでしょう。
摂理的長子として、顯進様はこのような私たちを訓練し、本来従ってくる予定だった方々に負けない基準を持つことができるようしようと投入してくださいました。しかし、当時の指導者たちはそのような心情を理解することができず、顯進様を誤解したり、嘘の報告を上げたり、陰で反発したりしたようです。
私自身も復帰される前、果たしてどの程度の価値を持った人間だったのか…。鞍馬天狗さん流に言えば、「残りカス的存在」でした。(そこまで言われると、何故か逆にスッキリします。)
私自身も、「自分がどのような種類のリーダーなのか」ということを、自分に率直に問いかけ、再出発する必要があると再認識させられました。「ご父母様の助けになる人は多くない」このみ言を肝に銘じたいと思います。
自分が「残りカス」だとわかった食口はクリック!!
近頃サンクチュアリ教会のブログ村を探索していますと、亨進様の説教でも食口の方々のブログでも「自給自足」ということが語られています。それで不思議に思って先駆者さんの「Be Natural」というブログのコメント欄でやり取りしていたところ、わざわざ「天一国建設の足掛かりとしての『自給自足』」という記事を書いてくださったため、私のブログでも取り上げさせていただきたいと思います。
まずは「天一国建設の足掛かりとしての『自給自足』」で引用されている亨進様、國進様の「自給自足」に関するみ言から、その意味を私なりに要約させていただきます。
----(以下、要約開始)-----
お父様のみ言の中に、「恐ろしい…韓国がなくなります。アジアがなくなります!世界がなくなります!死んでみなさい。先生は嘘は言いません。わかりますか?」(2011年天暦8月4日~7日 天情楼にて)というものがある。これは具体的な天災や紛争などの審判がやってくるということで、亨進様は今年は49年に一回訪れるシュミタ(安息年)で、審判がやってくると語られている。そして審判の後で天国を「建設」する。その「建設」の意味は文字通りゼロから手作りで村(共同体)を創り、さらに国を創っていく。最終的には自給自足を中心としてサタン世界(既存の国家権力)から独立した状態を目指す。政府をあてにしない。食物を作り、建物を立て、電気や水道を通す技術を習得することなど、具体的に準備する。そして世界のいたるところに自給自足のサンクチュアリ共同体を建設する計画である。
----(以上、要約終了)----
続いて、以下は「自給自足」について語られた亨進様、國進様のみ言です。(引用元は同じ)
----(以下、引用開始)----
≪亨進様のみ言≫
天国の再建に取りかからなければなりません。審判の後どのような天国を建設すべきか。神様の御心を地上に現わすこと。
***
よくよくお父様の生活を見れば生活の大部分を自然の中で過ごされていたのです。ネバダのミード湖で灼熱の太陽のもとで、あるいは3メートルの波にも揉まれながら、またあるときはワニや大蛇がうようよいるアマゾンのジャングルで、お父様はいつも荒野や大自然の中に入って行かれました。天聖経には「わずかなお金でも快適に豊かに暮らせる」というみ言があります。これは自主独立による生活、神様から賜ったもので天一国市民として生活し成功し前進するか教えて下さっているのです。
***
「税を取られ(政府の世話を受け)なくても、自給自足で自分の家族を養うことはできる」と国進兄さんはいいます。税は人から強制的に奪い取るものです。基本的に「窃盗」です。とくに所得税には問題があります。だからいかにすれば私たちのコミュニティーがサタン世界の助けを受けずに自立して生きていくことができるかが問題になります。サタン社会に依存する度合いが大きくなればなるほど主管される可能性も大きくなります。
***
ゆっくり始めて徐々にサタン社会の枠から独立していけるようにするのです。それを様々な階層で考えることです。弁護士、会計士などのグループはこうした人々が会社を立ち上げるための法的な方策を考えるのです。週一回ビデオを見るだけではなく、世界のそれぞれのサンクチュアリで自立した実際の共同体を作っていくのです。自給自足の共同体づくりです。若者が身につけるべきスキルで重要なものは大工仕事、配管、電気工事だと国進兄さんは言っています。家を建てる手伝いをするときこれらが必要です。将来多くの人が来るようになる時、家の断熱材、配線工事などの基礎工事を手伝えるようにしなければなりません。このようなことを論議し意識して雰囲気づくりをすると神様の見えざる手が働いて、そのような専門的知識、技術を持つ人たちがやってくるというのです。
≪國進様のみ言≫
青年について一言私から述べたいと思います。まず青年は「行動」を強く意識して下さい。共同体として何をすればいいのか。それについてはすでに述べましたが、「自給自足」と「政府を当てにしない」こと、そして「お互いに援助し合うこと」が大切です。二世の若者たちには政府を当てにせず自立、自給自足をいかに成すかについての実践を進めてほしいのです。様々なものを栽培し、家を自分達で建てたり-みんなで集まってお互いの家を作りあっていく-こういう二世のグループがあってもいいと思います。そのような「実践」「行動」を通して共同体を形成するのです。自由になること。自給自足と独立。これをもとに共同体を作っていくことです。
----(以上、引用終了)----
さらに、「日本サンクチュアリ教会青年部ブログ」にも審判と自給自足に関する亨進様のみ言(質疑応答の応え)が載っていましたので、引用します。
----(以下、引用開始)----
韓国はお父様に従わないと半分以上なくなると、日本もお父様に従わないと半分以上なくなると、お父様が語られています。…(中略)…そのような状況の中で私たちはどうすればよいかというと、貯蔵できる食料品、水を蓄えるということです。…(中略)…自然に帰れ、山へ行けといろいろな人が啓示を受けています。準備することは悪いことではありません。ヨハネの黙示録にも信徒の多くが首を切られて死ぬだろうとあります。戦争、震災、天災だけではなく、特にキリストに侍る人をターゲットにして迫害をしてくるでしょう。…(中略)…黙示録を見ると7年の中間に、獣の印とあります。何らかの印がつけられるようになります。それがマイクロチップか他のものか分かりませんが、それを付けられる人は地獄に落ちるとあります。このような獣の印が何なのか、免許証に載るのか分かりませんが、それを受けると、健康にいいとか売り込まれる、となっています。…(中略)…例えば、アーミッシュは社会システムに入っていませんが、アメリカ政府はなんとか、社会に入れようとしています。私たちが自給自足をしようとすると、キリスト教徒と出会いが出てきます。お互い自由に農業を出来るようにしています。…(中略)…サタンのシステムは滅びるようになるから、脱出することにより自立していく。
----(以上、引用終了)----
以上を踏まえて、私が感じるところを簡潔に述べたいと思います。
第一に、原理講論の終末論によれば、基本的に聖書で言っているところの、この世が滅び、新天新地が建設されるというのは、具体的な天変地異によるものではなく、「主権の交代」を意味するはずです。私達は既存の国家や世界を滅ぼしてから天一国をゼロ(自給自足)から創る必要はなく、その方向性を変えていくことで天一国を創建しなければならないのではないでしょうか?
第二に、強烈な教派主義を感じます。二代王である亨進様に従いサンクチュアリ教会に「所属」する者が善なる者たちであり、天国に行けるかどうかは、そのような「所属」によって決定されるという考え方ではないでしょうか?自分たち以外の世界を「サタン視」あるいは「敵視」しています。そしてその人々のために生きるのではなく、「独立」或いは「あてにしない」という方向性をとろうとしています。また、国家に税金を納めることは「搾取」されているのでも「窃盗」されているのでもなく、社会貢献です。定着時代は宗教宗派の壁を超えていくべきですが、逆に高い壁を築こうとしているように見えます。
第三に、お父様のみ言や摂理観との連続性がなくなって来ています。どちらかというとキリスト教徒が聖書の文字に縛られていた状態に似ていて、終末観が極端です。お母様の問題を中心として摂理が延長されたにせよ、お父様が後天時代を宣布されたことは事実です。一体、どこまで摂理が後退すれば「自給自足」のアーミッシュのような生活が必要になるのでしょうか。
このように、私にはサンクチュアリ教会がどんどん特異な宗教団体になっていくように思え、「自給自足」思想はその表れであると感じます。ここ数回、私も記事に書かせていただいた「摂理的クーデター」が事実ならば、それは悪神の業です。悪神の業は時間の経過と共に、それと分かるようになってきます。
お父様のレガシーは、「自給自足」ではなく、真の家庭であり、それを拡大することで人類一家族世界を実現するということです。正しい神様のみ旨の前にすべての祝福中心家庭がアラインすることでしか、一つになる道はありません。
読者の皆様はどのように感じられたでしょうか?
サンクチュアリ教会の行く末が心配になってきた食口はクリック!!
前回から、2008年に顯進様がお父様に差し上げた手紙の内容に、少しコメントさせていただいています。前回はお父様も顯進様も共に摂理的な新しい挑戦の期間として意識されていた2007年、2008年が「禧年」となることができず、「摂理的クーデター」の年になってしまったことを書きました。今回も手紙の内容の続きです。顯進様のみ言は青字です。
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「お父様、摂理的なみ旨に根ざした共通の目的と方向性なしには、このような混沌と分裂は、次世代にも持続するでしょう。これに関して私は、ご父母様にすでに何度も率直にお伝えしました。お父様の本当の「レガシー」を正しく認識し、お父様の波乱万丈な生涯の原動力になったその「夢」の相続を受けてこそ、本当に「一つになる」ことができます。お父様が創造原理を通して現された「神様の夢」が、私達統一運動は勿論、真の家庭を導く光とならなければならないと、私はいつも信じていました。」
大地:顯進様がお父様の本当の「レガシー」と表現されている内容は何でしょうか?お父様がもたらして下さったものは、神の血統による真の家庭です。そして神様の夢は、モデルとしての真の家庭を完成させて人類一家族世界へと拡大することです。
ところが、お父様を統一教会の創始者として捉えたり、教勢、経済基盤、ビルディングなどがお父様の遺産だと考える人々もいました。また、人類救済を成し遂げることを本当の意味で信じておらず、統一教会内の高い地位にいることですでに満足してしまっている人もいたことでしょう。そのことは顯進様のお手紙の別の部分でも表現されています。
「ご父母様はすでに1996年7月30日の家庭連合創設と共に、少しずつ私たちの運動が統一教会の看板を降ろし、カイン世界全体を変化させるための、包括的な摂理運動として発展できるように指導して来られました。…(中略)…しかし、私は、指導者の中には、上に述べたご父母様の摂理的展開を正しく理解できず、私達の教会のアイデンティティーと伝統、そして基盤が喪失されるのではないかと心配している人もいることを知っています。これらは彼らが、One Family Under Godの世界を建設しようとする、全体的なビジョンと目標から逸脱し、蕩減時代に蓄積された基盤を、ご父母様の遺産であり、究極的な目標であると間違って認識しているためです。」
大地:このように統一運動の中心指導者も、真の子女様たちも、荒野時代から定着時代への摂理の転換を正しく理解されていなかったということが分かります。「統一教が国民の51%以上になる」という話をされた方もいらっしゃいますが、お父様の摂理観から見て、そのような必要は全くなかったと思います。超宗教の次元に移行するということは、他宗教の方々が、その信仰を持ったままで人類一家族のビジョンの前に結集するということです。
とにかく、このようにバラバラであった観点を一つに統一し、正しく神様の夢にアライン(一致)しなければ、混乱と分裂は次世代まで持続する、とされていますが、正にそのようになってしまいました。顯進様の手紙を続けます。
「お父様、私に対してご心配なさらなくても結構です。どのような困難と誹謗が私の前を塞いだとしても、お父様とみ旨のための私の覚悟と行動は続くでしょう。お父様の夢とレガシーは、私達を通して世界の前にずっと広がっていくでしょう。神様は実に神秘的に働かれます。お父様は、この摂理の最後の時に、父子協助時代がどのくらい重要かということを、私に語られたことがあります。その時には私は理解できませんでしたが、このすべてのことを通して、今ようやく悟るようになりました。アダム家庭で、サタンは長子権、父母権、王権という三つの位置を奪っていったとお父様は教えられました。それによってサタンは、血統と父子の関係を神様から奪っていきました。この理想を復帰するために、お父様は、私に公的な責任を与えられた時から、私に絶対的にお父様とアラインすることを願われました。しかし、それを感じる次元に留まり、今まで本当に「悟る」ことができませんでした。今になって、この悟りを得ることができるようにしてくださった神様に感謝を捧げ、お父様の大きな理解と忍耐に心から感謝いたします。」
大地:父子協助時代は、長子が父の継代を継ぐ時代です。直接主管圏とは、心情的に神と人間が完全に一つになるのであり、それは、原理(み言・戒め)以上に愛と心情で一つになる次元です。神様とアダムという父子が完全一体となるように、アダム(真の父)と長子も完全一体にならなければなりません。
顯進様はお父様と絶対的にアラインするということを、「感じる」次元から、様々な試練を通して「悟る」次元に到達されたと書かれています。お父様もこの手紙から伝わる顯進様の心情、摂理観、方向性がお父様と完全に一つであることを感じられ、訓読会で食口たちに読ませられました。
顯進様がお父様に従わなかったという人たちがいますが、私は顯進様が取られた行動は、完全に神様の願い、お父様の願いと一つであると確信しています。
顯進様が不従順だったと考える方々は、当時、お父様がどれだけ嘘の報告を受け、どれだけの指示がその場では「はい」と言いながらも結局は無視され、どれだけ自由が拘束されていたのか、どれだけ会う人が制限されたのか、分かっていないのです。そして今では「教権勢力」と呼ばれる人々が、当時からすでにどれほど策略的にお父様に対していたか、分からないだけだと思います。
お父様は2009年に「先生は離婚したよ」と語られました。お母様を中心とする子女様たち、教権勢力が、顯進様がお父様の継代を継ぐことを拒否する動きはすでにコントロール不能なところまで行ってしまっていました。お父様が摂理をコントロールし、摂理を継続できる状況なら、どうしてお母様と「離婚」する必要があるでしょうか?完全に難しい状況でなければ、お父様はご自分から「離婚」される方ではありません。当時、巧妙になされた「摂理的クーデター」を知らなければ、なぜ顯進様が統一教会を出る判断をされたのか、分からないだろうと思います。
顯進様はお父様が果たそうとされた神様の夢と摂理の方向性に対して、そして基元節までに神の国を成すという摂理のタイムリミットに対して、誰よりも忠実だっただけなのです。
顯進様は、統一家分裂の過程で犯された罪に関して、責任のない者は一人もいない、と言われます。顯進様御自身が誰よりも責任を感じ、悔い改めておられます。私達はもう一度、お父様の遺産が何であり、神様の夢はどのようになされるのかという方向性に一致することで、一つにならなければなりません。
一つになりたい食口はクリック!!
前回は顯進様が2008年3月にお父様に差し上げた手紙の内容から冒頭部分と結びの部分を紹介しました。今回は前回引用した手紙の内容に、私なりにコメントを加えさせていただきます。顯進様のみ言は青字です。
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「今、ご父母様は、将来を見渡されながら、私達の前には、数十年間積み上げられた血と汗と涙の結実があると共に、新しい挑戦が待っていることを認識しておられることと思います。…(中略)…今、最も重要なことは、私たちの運動全体が神様の神聖な摂理目標と方向に焦点をあわせることです。これは今後5年間のためではなく、One Family Under Godの夢を完全に実現する未来のためなのです。…(中略)…私たちは今、重大な岐路に立っています。摂理の未来は、今私たちの運動がどのような方向をとるかにかかっていると言っても過言ではありません。」
大地:「私たちの運動がどのような方向をとるか」と語られていますが、これは荒野時代を終えて定着時代に入り、一個の宗教団体の枠組みを超えて行けるかどうか、そのパラダイムの転換を成せるかどうか、ということをお話されていると思います。宗教の限界は最終的には自らの教勢拡大や、独善的教派主義などのエゴが出てくることです。そこから家庭に基盤をおいた普遍的で超宗教超国家的な人類救済を成就できるかどうかということを、「新しい挑戦」と表現されていると思います。
「お父様、2006年にお父様は、今後3年間がどれほど危険で重要な時期であるかを、私に語ってくださいました。まさに2007年と2008年と2009年です。私もやはり、この時期の重大さを感じており、早くすべての基盤を確立し、摂理の方向に正しくアライン(一致)させておかねばならないということに苦心してきました。もしそのようにさえできたなら、私たちは、摂理的目標である神様の国建設と、究極的なアベルUN建設の夢を成し遂げることができるでしょう。しかし、ここで挫折すれば、私たちは一つの小さい教団として残るか、未だ異端教派の束縛から抜け出すことができないことにもなりかねないでしょう。」
大地:2005年はお父様がUPFを創設された年であり、2006年にはお孫様の祝福や、UPFを通して真のご家庭の三代が世界巡回をされました。若い妍進様や情進様もお父様の平和メッセージを代読され、正にお父様は真の家庭を摂理の表舞台に立たせられようとされていました。顯進様も長子として責任を持たれ、多くの講演もされましたし、真の家庭内においてもお孫様を牧会されて祝福まで導いたりもされたようです。
2007年は「禧年」と呼ばれましたが、その年には越えられなかったということで、2008年まで運勢を連結して双合七八禧年とされました。これは今から振り返れば、明らかに神様を中心として真の家庭が一つになり、さらにアベルの子女とカインの子女が一つになるための挑戦でした。これを顯進様は「危険で重要な時期」と表現されています。一つになることができれば、摂理的な大飛躍が成し遂げられるということです。ところが顯進様がこの手紙を書かれている2008年の時点で摂理的長子を追い出そうという試みが大胆に行われるようになっていました。
「私は、私たちの家庭の現実を余りにもよく知っていたために、真の家庭が公的に現れる時、真の家庭に対する信頼の薄さを最も心配していました。しかし、突然、私たちは、全ての欠点を持ったままで、世界の前に現れるようになりました。」
「私は、指導者たちの党派的文化と政治的関係が、私たちの家庭を汚染することは、時間の問題であることを知っていました。「類は友を呼ぶ」という言葉と「水は高きより低きに流れる」という言葉のように、私たちの運動内にある境界線が、共通の目的と利害関係を持つ人々によって、私たちの家庭にまでもたらされることを知っていました。私にとってそれは、真の家庭の理想を根本的に壊すものとして、許すことのできないものでした。」
大地:今日でこそ「教権勢力」と呼ばれるようになりましたが、当時の私達は統一家の中枢にここまでサタン的な文化が蔓延しているとは知りませんでした。「私たちの運動内にある境界線」とは、神様の摂理とは方向を異にする目的を持った人々が派閥を作って争っていたということでしょう。その境界線が真の家庭内にも持ち込まれたということです。つまり、真の家庭の子女様たちの中にも、神様の摂理の方向性とは違う党派的文化と政治的関係が生じてしまっていたということです。
「再び戻ってきた時の状況は、私が想像したよりもずっと難しくなっていました。私はその後、家庭の中ですら、私と私が行っていることに対して、多くの誤解を受けるようになりました。更に、偽りの考えが事実のように形作られ、私が真の家庭に関心を持たないで、強欲にも全てを支配しようとし、周囲に人たちの謀略に振り回されていると攻撃されました。根拠のないでっち上げに私の兄弟たちが同調し、ご父母様さえも心が揺れ、ある時にはそれを認められるような印象を受けた時、私は当惑せざるを得ませんでした。」
大地:2008年は、顯進様がアメリカ総会長なのか、それとも仁進様なのか?という騒動があった時です。顯進様の超宗教的平和運動に期待されていたお父様は、顯進様をアメリカ総会長に立てられました。ところが亨進世界会長の公文によって、仁進様が総会長に立てられました。顯進様が二度にわたって確認した際、お父様は、顯進様が総会長、仁進様は祝司長だと仰いました。にも関わらず、亨進様は仁進様を総会長にし続け、國進様はそのことを米国幹部に徹底して廻るということをされたのです。2009年に入って、顯進様がアメリカ総会長を務めているとばかり思っておられるお父様が、顯進様に「アメリカ総会長をしっかり務めよ」という内容を語られたことがあったそうです。驚くべきことに、その場にいたすべての人々は仁進様がアメリカ総会長だということを知っていて、お父様だけが知らなかったのです。
当時、「顯進様がアメリカ総会長職に執着して仁進様に譲らない」などというデマがあり、多くの食口がそのデマを信じました。しかし後に、仁進様の問題が明らかになりました。皆様は今でも、顯進様が執着しておられたと信じられるでしょうか。事実は逆だったのではないでしょうか。
こうして、「禧年」となるべき2008年は、真の家庭内にまで持ち込まれた党派的文化と政治的関係によって、「摂理的クーデター」の年になってしまいました。
次回に続きます。
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参考記事:「金容成のブログ」より「亨進様と仁進様はお父様の指示を拒否した」
クーデターを鎮圧したい食口はクリック!!
前回は2009年3月8日の「束草事件」を前後してお父様に報告された顯進様についてのあり得ない嘘について書きました。そしてその時に顯進様が沈黙された理由も書きました。
今回は、「束草事件」から一年ほど前の時期である2008年3月23日に、顯進様がお父様に差し上げた手紙から、冒頭部分と結びの部分を引用させていただきます。
この手紙を読まれたお父様は大変喜ばれ、訓読会でも読ませる程でした。その内容がお父様の真意や方向性と一致していたということです。「この手紙を書いた人は、永遠に滅びることはない」とも仰ったそうです。しかしこの手紙に関しても、「郭錠煥先生が書いたものだ」などの嘘の報告がなされました。当時、教権勢力の目的が、いかに顯進様を排除することに一貫していたかが分かります。
この手紙の内容は、真の父母様に対する顯進様の絶対に変わらない心情を感じることができると共に、今日統一家に顕在化した問題を、2008年の時点で非常に的確に言い当てています。(そのような部分は太字にさせていただきました。)この手紙の後、顯進様を排除する試みが一層強化され、「ありえない嘘」まで用いられるようになって行くのですが、昨日の記事と併せて、皆様によく理解していただけるものと思います。
≪顯進様のみ言抜粋≫
『真の父母様への特別書信』(2008年3月23日)より
〔冒頭部分〕
愛するご父母様
一世紀近く、絶対的基準をもって神様の夢をなすために投入してこられた人生は、私達すべての指標になってきました。一生涯、維持してこられたその固い決意は、あらゆる試練と迫害に綴られた波乱万丈の人生の中でも、変わることのない動機の源泉であり、荒れ果てた環境の中で統一運動を世界中に花咲かせてきた、しっかりした支柱でありました。
今、ご父母様は、将来を見渡されながら、私達の前には、数十年間積み上げられた血と汗と涙の結実があると共に、新しい挑戦が待っていることを認識しておられることと思います。今日、私たちは第二次大戦直後のキリスト教がおかれていた状況と、非常に類似した立場に立っています。「ワン・ファミリー・アンダー・ゴッド(One Family Under God)」即ち、「神様の下の一家族世界」を建設しようという神様の夢を中心として世界平和を実現することもできたはずの、まさにその時です。従って今、最も重要なことは、私たちの運動全体が神様の神聖な摂理目標と方向に焦点をあわせることです。これは今後5年間のためではなく、One Family Under Godの夢を完全に実現する未来のためなのです。
ご父母様は、すでにご存知と思いますが、私たちは今、重大な岐路に立っています。摂理の未来は、今私たちの運動がどのような方向をとるかにかかっていると言っても過言ではありません。お父様、2006年にお父様は、今後3年間がどれほど危険で重要な時期であるかを、私に語ってくださいました。まさに2007年と2008年と2009年です。私もやはり、この時期の重大さを感じており、早くすべての基盤を確立し、摂理の方向に正しくアライン(一致)させておかねばならないということに苦心してきました。もしそのようにさえできたなら、私たちは、摂理的目標である神様の国建設と、究極的なアベルUN建設の夢を成し遂げることができるでしょう。しかし、ここで挫折すれば、私たちは一つの小さい教団として残るか、未だ異端教派の束縛から抜け出すことができないことにもなりかねないでしょう。…(中略)…
〔結びの部分〕
お父様、あなたの生涯の見本を通して、私は多くのことを悟ることができました。今日、私の立場に関してお父様が、何故私が山から降りて、再び公的な使命を始めたのかを聞いてくだされば幸いです。2005年の初め、お父様の指示の後、私はどのような困難なことが起こるかよく知っていましたので、自分の使命を更に進めていく力と意思を失っていました。私は、私たちの家庭の現実を余りにもよく知っていたために、真の家庭が公的に現れる時、真の家庭に対する信頼の薄さを最も心配していました。しかし、突然、私たちは、全ての欠点を持ったままで、世界の前に現れるようになりました。
私は、指導者たちの党派的文化と政治的関係が、私たちの家庭を汚染することは、時間の問題であることを知っていました。「類は友を呼ぶ」という言葉と「水は高きより低きに流れる」という言葉のように、私たちの運動内にある境界線が、共通の目的と利害関係を持つ人々によって、私たちの家庭にまでもたらされることを知っていました。私にとってそれは、真の家庭の理想を根本的に壊すものとして、許すことのできないものでした。私は、自分の利益を優先する政治的な過程や体制の中では、神様を見出すことができず、反対に寂しく自己犠牲が要求される場で、神様を見つけることができました。そのために、いつも汚れのない自然が、私の「本当の教会」であり、そこで神様が私の中に存在していることを体験させてくださり、私の行くべき道を悟らせてくださいました。あの深いアラスカの山の中で、神様は私に山から下りて、お父様を助けて差し上げなさいと語られました。今はいかなる時よりも、お父様が私を必要としている、と悟らせてくださいました。
しかし、再び戻ってきた時の状況は、私が想像したよりもずっと難しくなっていました。私はその後、家庭の中ですら、私と私が行っていることに対して、多くの誤解を受けるようになりました。更に、偽りの考えが事実のように形作られ、私が真の家庭に関心を持たないで、強欲にも全てを支配しようとし、周囲に人たちの謀略に振り回されていると攻撃されました。根拠のないでっち上げに私の兄弟たちが同調し、ご父母様さえも心が揺れ、ある時にはそれを認められるような印象を受けた時、私は当惑せざるを得ませんでした。人は歳をとり、時間が過ぎれば変わるものだと言いますが、生まれつきの根本的な性稟は変わることなく、むしろ生涯の経験を通して深さを増していきます。35年前の清平で、他の兄弟たちがご父母様と一緒に船に乗れるようにと、自ら後に残ったその子供、お父様がそのように記憶しておられるその子供に対し、このようなうそが投げられているのです。
お父様、摂理的なみ旨に根ざした共通の目的と方向性なしには、このような混沌と分裂は、次世代にも持続するでしょう。これに関して私は、ご父母様にすでに何度も率直にお伝えしました。お父様の本当の「レガシー」を正しく認識し、お父様の波乱万丈な生涯の原動力になったその「夢」の相続を受けてこそ、本当に「一つになる」ことができます。お父様が創造原理を通して現された「神様の夢」が、私達統一運動は勿論、真の家庭を導く光とならなければならないと、私はいつも信じていました。ご父母様の直系だと言って、自然に神様と人類が願う真の家庭になるのではありません。真の父母様が、限りない試練と苦難を通して真の父母の立場まで上がられたように、私達も、神様と人類が願う真の家庭になるために、私達自らを磨いていかなければならないのです。
お父様、私に対してご心配なさらなくても結構です。どのような困難と誹謗が私の前を塞いだとしても、お父様とみ旨のための私の覚悟と行動は続くでしょう。お父様の夢とレガシーは、私達を通して世界の前にずっと広がっていくでしょう。神様は実に神秘的に働かれます。お父様は、この摂理の最後の時に、父子協助時代がどのくらい重要かということを、私に語られたことがあります。その時には私は理解できませんでしたが、このすべてのことを通して、今ようやく悟るようになりました。アダム家庭で、サタンは長子権、父母権、王権という三つの位置を奪っていったとお父様は教えられました。それによってサタンは、血統と父子の関係を神様から奪っていきました。この理想を復帰するために、お父様は、私に公的な責任を与えられた時から、私に絶対的にお父様とアラインすることを願われました。しかし、それを感じる次元に留まり、今まで本当に「悟る」ことができませんでした。今になって、この悟りを得ることができるようにしてくださった神様に感謝を捧げ、お父様の大きな理解と忍耐に心から感謝いたします。
長い時間聞いて下さり、深い思いやりをくださったことに感謝申し上げます。孝進お兄さんの昇華で、心を痛めておられるご父母様を思いながら、更に一層、孝子の道理を果たして参ります。
あなたの愛する息子、顯進拝上。
天一国8年3月23日
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正に統一家は2007年、2008年、2009年という三年間を越えることができませんでした。そして顯進様が仰るように、私達は一つの小さい教団として残り、未だに異端教派としての扱いを抜け出せていません(そうでなくなっているのは顯進様の運動だけと言えるでしょう)。この七年間で起こったことを想起していただければ、顯進様の視点がいかに正しいものであったかを理解していただけると思います。
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