私自身は顯進様が摂理的長子であられると確信しています。 しかし、顯進様お一人ではなく、神様を中心として真の家庭の四位基台がなされてこそ実体的天一国の出発を成すことができます。 真の家庭理想の復活のために、祈りを込めて書きたいと思います。
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今回から久しぶりに、顯進様のみ言を紹介していきます。
≪顯進様のみ言抜粋≫
『コア・バリューで武装しよう』(第3回W-CARP国際教育カンファレンス閉会の辞、韓国・牙山、2003年7月11日)
仮に、CARPメンバーが全て、何らかの理由で口が利けなくなり、話すことができなくなったとしましょう。そうだとしても、私は単に話すのが上手なCARPメンバーよりも、口が利けなくてもコア・バリューを実体化しているCARPメンバーと共に仕事をするでしょう。なぜだか分かりますか。政治家や外交官、弁護士のように話はうまくても、実際にコア・バリューを実体化できないメンバーより、口は利けなくてもコア・バリューを実体化しているメンバーの方が、私たちの価値観や信念のより良い証し人となるからです。…(中略)…もし皆さんが、コア・バリューの主人になったとすれば、コア・バリューを言葉でただ説明したり、教える能力よりずっと大きい効果をあげることでしょう。なぜなら皆さん自身が、まさにコア・バリューが持っている意味についての生きた証となるからなのです。…(中略)
皆さんが人々を動かし、行動へと駆り立てることができたら、それは彼らの心情と感性を動かしたからです。彼らが信じ始め、自分の人生を投入できるようになるのは、知的理解の領域を超えたものによるのです。それが彼らの霊魂を刺激し、彼らに意義と目的を与えたからです。コア・バリューを通して皆さんは、人々の霊魂を感動させることができるのです。
私達がCARP内にコア・バリューを中心としたリーダーシップの文化を築き上げれば、アベル圏を代表する主体的な立場に立つことができると思いませんか。私たちが、カイン圏世界である外部世界を引っ張っていくことができる能力を、備えるようになると思いませんか。…(中略)…従って、コア・バリューを実体化すればするほど、皆さんは自分のCARPセンターで、どれほどの大きな効果を上げることになるかに気付くようになるでしょう。
(『神様の夢の実現』205~207ページ)
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顯進様が2003年にW-CARPの国際教育カンファレンス(IEC)の閉会式で語られたみ言の抜粋です。
「コア・バリューを実体化する」とは、一体、どのようなことでしょうか?コア・バリューの最初の項目は「より大きな善のために生きる」です。例えば、ガンジー、キング牧師、マザーテレサ、このような方々に共通していたものは、正に、「より大きな善のために生きる」ということに一貫していたということではないでしょうか。もちろん真のお父様も完全にそのような人生を歩まれました。そのような生き方が、多くの人の心に感動を与え、その心情を突き動かし得たということです。
コア・バリューの二番目、三番目、四番目の項目は「オーナーシップ」「チームワーク」「ドリーム・ビッグ」です。このようなコア・バリューを実体化して生きることを、お父様は平和メッセージの中で、「真の愛の化身になりなさい」と語られています。
私たちの統一運動(特に日本)を見た時に、まずは、そのような人材を育てることにフォーカスしていませんでした。原理を知識として教育しますが、心情を育てられません。また、組織に従順な人に教育する側面が強く、「より大きな善のために生きる」ことに一貫して人の心を動かせる人を育てられませんでした。個人は家庭のため、家庭は社会のため、社会は国家のため、国家は世界のため、と広がっていかなければなりませんが、それが教団内でストップする傾向がありました。宗教団体が陥りがちな、教団の発展がみ旨の発展(最高の善)だと考えるようになったということです。結果、献金できる人、献金を出させることができる人はたくさん作りましたが、それが必ずしも「より大きな善のために生きる」人を育てることにつながっていませんでした。「真の愛の化身」ではなく「教団発展のための戦士」を量産してきました。
(もちろん、そのような統一教会全体の文化の中にあっても、お父様のみ言に相対し、指導者や教会によっては、あるいは個人によっては、そうではない方向へとしっかり向かっていた、というケースも稀にあるのでしょうけれども。)
「より大きな善のために生きる」という言葉は、実はこのような統一教会の文化に対する警告であり、挑戦であると、私は思います。この一つの言葉で、食口個人から教会全体までの在り方をすべて点検することができます。しかし多くの食口が「ああ、ために生きる、でしょ」という感覚でそれを聞き流していたようです。
実際、一般社会から見た統一教会の姿はどのようなものでしょうか?「ために生きる」と語りながらも、「結局は、あなたたちの団体が大きくなるためでしょ?献金のためでしょ?人を増やすためでしょ?」と見られているのではないでしょうか。実際私は、統一教会を良く知るある人物が「俺は、『ために生きる』は実は結構好きなんだけどなぁ…(統一教会は実際にはそうなってないよね)。」と言っているのを聞いたことがあります。このように見られているのは、世の中が偏見を持っているからではなく、統一教会の実情をある程度正しく評価したものであり、私たちの責任です。
そのように考えれば考えるほど、「より大きな善のために生きる」というコア・バリューに一貫した指導者やメンバー、そして組織を築いていくことが、カイン圏からの信頼を得て、正しいコミュニケーションを確立する最高の武器になるということです。
そのことを顯進様は、(雄弁に語る人よりも)「口は利けなくてもコア・バリューを実体化しているメンバーの方が、私たちの価値観や信念のより良い証し人となる」と語られています。
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「独生女」問題カテゴリの記事が続いています。今回は今までとは少し違う角度から論じてみたいと思います。
今までは主にみ言の観点から指摘してきましたが、「独生女」理論にはお父様のみ言と相容れないという点以外にも、重大な過ちがあります。それは「女性の使命」に関することです。
家庭連合本部はあれこれと理論をこねくり回すことで、「独生女」理論を擁護しようと必死です。しかし結局のところ、この理論が真の家庭の四位基台を完成させるというお母様を使命を勝利していただく上で、プラスかマイナスかを見れば、正否は一目瞭然です。
第一に、「妻の使命」に関して、参考になる部分を原理講論のキリスト論から引用します。(原理講論266頁より)
---- 引用開始 ----
聖霊の感動によって、イエスを救い主として信じるようになれば、霊的な真の父であるイエスと、霊的な真の母である聖霊との授受作用によって生ずる霊的な真の父母の愛を受けるようになる。そうすればここで、彼を信じる信徒たちは、その愛によって新たな命が注入され、新しい霊的自我に重生されるのである。これを霊的重生という。
---- 引用終了 ----
このように、霊的真の母である聖霊の働きによって、私達の心はどのような影響を受けるかと言えば、霊的真の父であるイエス様に対する信仰や思慕する心がますます強められなければなりません。
ですから聖霊の実体であるところのお母様の役割は、お父様を証しすることなのです。お母様がお父様を慕うその心でもって、私たちの心をお父様に繋いでくださることなのです。
ところが、お母様がご自分を「独生女」と証しされる一方で、お父様についての言及は悲しいほどに少ないのです。多くの牧会者の方々も、お母様の口から生前のお父様のお姿について、証しを聴けないことを寂しく思っておられるのではないでしょうか。
もしもこの四年間、お母様が今まで「独生女」のお話をされてきたその倍以上、お父様について証しされてきたとすれば、すべての食口たちは間違いなくお母様を尊敬しますし、世の中の人もそうであろうと思います。
また、主体格である男性のお父様が、ご自分を「私こそ再臨主である」と仰るのは、男性に似つかわしいことですが、対象格である女性のお母様が、ご自分でご自分を「独生女」と証しする姿は、あまり好ましく感じられることではありません。やはり男女の役割には主体と対象の違いがあるからです。
次に、「母の使命」に関して、父子協助時代に関するお父様のみ言の中から引用します。
---- 引用開始 ----
絶対服従の位置に立たなければなりません。それは女性に対する、すなわち、オモニ達に対するみ言です。最後に、ハワイの末端に来て、このように全てを教えてあげるのです。はっきりと分かりましたか?母子協助の時代、父子協助の時代の意味を正確に知らなければなりません。これは最後です。息子が後にアボジの継代を引き継ぐと、オモニも息子に侍らなければならないでしょう?そうなります。父子協助時代に入るのです。(み言選集 340巻46ページ 2000.12.23)
オモニが来た時、蕩減時代であり、それを過ぎて長子に侍って父子関係の図を立てた後、オモニも祝福した息子の後について行かなければならないのです。オモニが、アボジの後代に長子が行く道を責任もてないのです。(み言選集 340巻64ページ 2000.12.23)
---- 引用終了 ----
日本の天皇家で言えば、天皇陛下が崩御された後、皇太子殿下が新たな天皇陛下として即位されます。その時、美智子様はご自分の息子である新しい天皇陛下のことを、「おいっ」とは呼べません。「陛下」と呼ばなければなりません。お母様が長子に侍るとは、そのような状態だと思われます。真の家庭の創造原理的な秩序は、そのようなものではないでしょうか。
このように見れば、お母様の母としての使命は、お父様と長子をつなぐことであることが分かります。長子が立ってこそ、四位基台が完成し、四大心情圏も三大王権も立てられるからです。それは天国の核であると同時に、三代が連結されたことで、永遠性をも意味します。
お母様が偉大な方であることは、立派な息子を立たせ勝利させたことで証明されるのであり、ご自分で「独生女」を主張されることによってではありません。
「独生女」理論は、このようなお母様の使命の前に、全く無意味なものであることが分かります。それは全人類の心をお父様に向けさせることでもなければ、長子を立たせて真の家庭を完成させることでもありません。
最近は36家庭の先生方もついに反対され始めたと聞いています。しかしその方々は「元老」であって、「執行部」ではありません。ご意見番ではあっても実権はありません。家庭連合指導者の皆さん、人類歴史の中で、正しい立ち位置がどこにあるのかを早く悟ってください。
最後に「おまけ」です。
このような情勢の中で「独生女」理論を肯定する勇気あるブログがありました。「いつも私のとなりに神さま」ブログの、「『独生女』を宣言すると、何がお母様の得になるのか?!」という記事から引用したいと思います。
---- 引用開始 ----
かつて真のお父様は、イエス様のことを「結婚しなければならなかった」と語られました。今回お母様が語られたごとくです。
しかし、そのことによって多くの迫害を受けました。お父様にとってみれば、何の得もありません。
それでも、お父様は「真実を伝えなければならない」として、堂々と伝えられました。
今、まさに「私は独生女(独り娘)です」と語られる真のお母様もそうなのです。
お母様が宣言すれば、悪く言われるのをわかっておられながら、すべての問題は真の父母を通してしか解決できず、本当の幸福は真の父母を通してしか得られないがために、人類の救いのために、自ら宣言されるお母様。
ご自分の得には何もなりません。すべては、全世界の子女たち、73億人類のためです。
そのような時が来ているので、自ら証されるのでしょう。
---- 引用終了 ----
「すべての問題は真の父母を通してしか解決できず、本当の幸福は真の父母を通してしか得られない」とお母様が語られたので、それが原因で悪く言われている訳ではありません。「原罪があったものをなかったと言い、お父様の教育を受けたのに受けていないと言い、神の血統に生まれたお父様を堕落の血統だと言っている」ので、悪く言われてしまうのです。
真実を訴えて迫害されたお父様と、偽りを押し通そうとして悪く言われるお母様では、打たれる理由が全く違います。
いつもはスルーしていますが、これはちょっと、やれやれ、と思ってしまいます。
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前回まで三回にわたり、「家庭連合指導者は『独生女』理論の本質に気づくべき」という記事を書きました。
家庭連合は「独生女」理論を正当化するために、お母様が無原罪で誕生されたと考えることができる根拠を示そうとしていくつかの講義を発表していますが、理論的にはどれも玉砕していると感じます。
しかし、「独生女」理論の問題点は、お母様が無原罪で誕生されたか否かということだけにとどまるものではありません。何より、お父様が堕落の血統にお生まれになったと考えていることが深刻な問題です。そして次に、お父様がお一人のメシヤでその相対者の候補が堕落圏の中に何名かいた、ということではなく、それとは反対に、お母様が唯一の「独生女」で、お父様はお母様と出会わなければ、再臨主になることができなかったと、お母様を主体として考えている点です。
以上のことは、お父様もみ言の中で指摘されています。
「私たちのお母さんにも話してみろというのです、勝手に生きるのか。お母さんも38度線を越えなければならない。あなたはあなたが行くべき道があり、私は私なりに行く道があると言って行ってみなさい。分かれてしまった。…『先生が堕落の血を受けたのか、きれいな血を受けたか』などと言っている。」(『み言葉選集』608巻303頁、2009年2月28日)
「お母さんもこれからは、自分勝手にするという考えをしてはいけません。『お父さんも私がいなければ完成できなかった』そのような考えをしてはいけないというのです。」(『み言葉選集』491巻247頁、2005年3月22日)
「お母さん、しっかり理解しなさい。神様がお母さんを中心として、先生と一つになれとは言いません。そんな道理はありません。」(『み言葉選集』489巻222‐223頁、2005年3月2日)
このように「独生女」理論は、①お父様が堕落の血統だと考えている点、②お父様よりお母様が主体だと考えている点が深刻です。そして不思議なことは、これに対する批判が多くあり、サンクチュアリ教会に食口が流出する主要な原因になっているにも関わらず、家庭連合はこの点に関して未だ反論していません。敢えて反論を保留しているようにも思えます。なぜでしょうか?
実際の真意は分かりませんが、もしかしたら本当にお母様がハッキリと「お父様は堕落の血統だ」「私がお父様を救ったのであって、お父様が私を救ったのではない」と仰られる時が来るのではないかと恐れているからではないでしょうか?
もしも現時点で家庭連合が、「お母様はお父様が堕落の血統だなどとは言っていない」とか「男性であるお父様を主体としての真の父母だ」などと言ってしまった場合、近い将来、お母様が逆のことを仰った場合に弁護不可能になってしまいます。
お父様の聖和〇周年や基元節〇周年を迎えるたびに、お母様の口から今度は何が飛び出すのか、教学担当者は内心ドキドキしているのではないでしょうか。
それにしても、もしも「お父様は堕落の血統だ」とお母様が仰っても、それでもお母様を支持しようと考えて反論を保留しているのだとしたら、それはそれで「どえらい」方々です。
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10月3日~7日まで、韓国においてお母様が日本指導者に向けて語られたみ言は「独生女」に関する話がほとんどであったようです。前々回から三回にわたり、その内容を項目別に見ています。そのように分析してみると、「独生女」理論が実に深刻であることが分かります。今回が最終回です。
参照記事:
師観のブログ「お母様の講話 2016.10.4 日本指導者特別集会 天正宮」
シャボン玉のブログ「10/5 日韓リーダー集会、ユンノリ前のお母様のみ言葉」
必要に応じて、これまで別の機会にお母様が語られた「独生女」論を引用します。また、関連するお父様のみ言や亨進様の証言も引用します。今回も、「三大王権と一緒にお父様に帰ろう」というブログの2016年3月24日の記事からの引用が多くなっています。
(一)マリヤ(イエス様の母)に関する言及(前々回)
(二)大母様(お母様の母)に関する言及(前々回)
(三)韓氏(お母様の苗字)に関する言及(前々回)
(四)お母様の血統に関する言及(前回)
(五)お母様が「独生女」になるという預言に関する言及(前回)
(六)お父様の血統に関する言及(前回)
(七)真の父と真の母の関係性に関する言及
大地:以下に引用するみ言を見れば、お母様の中に、お父様に対して主管性を転倒しようとされる傾向があり、それを警戒されてお父様がみ言を語られていることが分かります。また、幹部の人々の中にも、お父様ではなく、お母様を中心にしようとする政治的な動きがあったことが分かります。お父様はこれを「最後の峠、境界線」と表現されています。
エデンの園で本来ならば、神様と一つになったアダムがエバを主管し、そして天使長を主管しなければなりませんでした。しかし実際は神様と切れた天使長がエバを主管し、エバがアダムを主管することで堕落してしまいました。アダム家庭を蕩減復帰しなければならない真の家庭において、このような試練が起こってきたのは当然のことと言えるかも知れません。
お母様「しかし天は監獄で終わってしまうように放ってはおけない。すでに独り娘は誕生しているのだから、お父様を守らざるを得ないのです。国連軍を用いてお父様が生き残るようになって、釜山でもってみ言を完成させなければならない。それが独り子としてのお父様の責任でありそれをなさった方です。そして信徒たちを捜し立てていかなければならない。そういった基盤の上に1960年独り娘に出あって真の父母の位置に立てるようになったのです。」(2016年10月4日)
大地:釜山でみ言を完成させるのが独生女と出会うためのお父様の責任分担だとすれば、1944年に聖婚した崔先吉女史は独生女ではなかったということになってしまいます。興南監獄での歩みや釜山での伝道など、これらはキリスト教の失敗ゆえの蕩減路程です。
お母様「誰のために?真の父母の名前が出てくることになったのですか?独生女です。独生女。これを皆さんは知らなければなりません。」(2016年10月5日)
大地:確かに、お母様が勝利されなければ真の父母は現れません。しかしお父様の投入ゆえにお母様が完成されたのですから、お父様を証しする実体聖霊であるお母様としては、ここは是非、お父様ゆえだと仰って欲しいところです。
お母様「摂理歴史を、この独生女、お母様によって完成することができた。これを忘れてしまってはいけません。」(2016年10月5日)
大地:摂理歴史は、まだ完成していないと思います。お母様がお父様から与えられた最後の使命は、真の家庭の長子を立て、長子を中心に子女を一つにすることです。
お母様「さっき私が話したように、摂理の最も最終責任を果たせたのは、独生女です。わかりますか?独生女は完全に四位基台を成して責任を果たしました。」(2016年10月5日)
大地:真の家庭の四位基台を完成しなければ、最終責任を果たしたとは言えないはずです。そして、「摂理の最も最終責任を果たす」という表現が適切かは分かりませんが、それはむしろ、真の母の立場よりも、真の家庭の長子の立場であるはずです。長子が立ったところで、四位基台が完成するからです。
お母様「基元節は誰が開きましたか。お父様が語られ準備しましたが、最後のオープンは誰がしましたか。誰がした?」(2016年2月24日、引用元「三大王権と一緒にお父様に帰ろう」2016年3月24日記事)
大地:お父様が準備をしてお母様がオープンしたとは、まるでお父様が洗礼ヨハネでお母様がメシヤであるかのようになってしまいます。そしてお父様が基元節を前に聖和されたのは、真の家庭の四位基台が成されないからであり、決して神様の予定から来る必然的な結果ではありませんでした。
お母様「再臨メシヤは独生女に会わなければなりません。正しく、まったく正しく準備された独生女に会わなければなりません。それは私が言わなくても分かるでしょう。ところであなたたちは原理の後編を知りません。必ず真の父母になろうとすれば、独生女に会わなければなりません。わかりますか?ですから皆さんは私によって祝福された人たちです。」(2016年2月15日、引用元「三大王権と一緒にお父様に帰ろう」2016年3月24日記事)
大地:このみ言を素直に読めば、崔先吉女史、金明煕女史は「正しく準備された独生女」ではなかったということになります。
以上のようにお母様のみ言を見れば、かねてからお母様の中に、お父様に対する主管性転倒の傾向があったことが分かります。お父様は特に2000年代に入り、このようなお母様の傾向を指摘しておられましたし、幹部たちがいずれお母様の時代になるからとお父様ではなくお母様を中心にしようとする傾向に対しても指摘しておられました。また、決してお母様がすでに勝利された訳でもなく、唯一の存在でもないことを指摘されています。
以下、お父様のみ言の引用です。上のお母様のみ言と比較してみてください。
お父様のみ言「ここにいるお母様が自分の考えを持って巣をつくるようになれば、問題が大きいというのです。〈中略〉今、完成時代に入って、お母さんが責任を果たせなければお母さんの後継者はいくらでもいっぱいいるのです。」(『み言葉選集』312巻117頁、1999年10月15日)
お父様のみ言「ここにお母さんもおられますが、先生がこれからはお母さんとは別れて、再び結婚の準備をしなければならないというのです。そうです。今まで世間に染まっています。そうだからと言って、他の人の家庭とするというのではありません。愛し続けることができないというのです。きれいに清算して、再び愛さなければならないというのです。」(『み言葉選集』433巻139頁、2004年1月26日)
お父様のみ言「お母さん、分かったか。お母さんの責任、お父さんの責任を知らなければなりません。この愚か者が、王権も相続していないのに、お母さんを引き出せばどうなるか。サタンが捕まえるのです。・・・(中略)・・・金孝律!公金があれば、お母さんが欲しいと言うからといって、お父さんに隠れて支払えば、問題が起きるのです。お父さんに尋ねなければならないのです。最終決定は。分かったか、お母さんが共に侍りお父さんの前に報告すれば、お母さんと一つになりますが、お母様を中心としてお父様が一つになるのは、堕落ではないですか。原理を外れた道理はありません。」(『み言葉選集』489巻27-29頁、2005年2月21日)
お父様のみ言「お母さん、しっかり理解しなさい。神様がお母さんを中心として、先生と一つになれとは言いません。そんな道理はありません。心の位置に夫を中心として一つとなった後、その夫と一つになった神様を中心として、絶対信仰・絶対愛・絶対服従しなければなりません。…お父さんよりお母さんを好きになるのは何故か。お母さんと通じれば無事だから。お父さんを騙してするから。そうしてみなさい。それは全て壊れていくのです。その子孫は、すでに決着が着くのです。お父さんの承諾を受けなければなりません。」(『み言葉選集』489巻222‐223頁、2005年3月2日)
お父様のみ言「お母さんもこれからは、自分勝手にするという考えをしてはいけません。『お父さんも私がいなければ完成できなかった』そのような考えをしてはいけないというのです。」(『み言葉選集』491巻247頁、2005年3月22日)
お父様のみ言「ラスベガスに行って談判しなければなりません。女が淫乱の種をばら蒔いておきながら、自分を主張して男のてっぺんに上がろうと言うのです。ラスベガスに行けば、それは女の世界です。淫乱の王国です。レバレンド・ムーンがその淫乱の王国にお母さんを連れて行って、『お母さんも先生の肩の上からてっぺんに上がろうとしますが、そこでお母さんの言葉に屈してはならない』。これです。97%をお母さんに全て投入しましたが、3%だけは…。私が絶対97%に120%までしました。23度を加えて、私に返そうという気持ちがないときは、精子の種がお母さんのお腹の中に入ることができないということが、統一教会の師が行く最後の峠、境界線を越える位置です。どれほど深刻か分かりません。」(『み言葉選集』610巻138‐140頁、2009年4月22日)
お父様のみ言「お母さんを私が育ててきた。お母さんがいません。文総裁の妻の位置もないのです。自分勝手にしています、自分勝手に!」(2012年7月16日、アベル女性UN創設大会動画より)
(八)結論
以上のように、お母様の「独生女」理論は非常に深刻なものです。「独生女」理論がそのまま、真の母の失敗を意味するほどに深刻なものです。「独生女」理論は初めからここまでの体系を持ったものではなかったはずです。幹部や神学者と言った善の天使長の役割を果たすべき人たちが、悪の天使長の役割を果たすことで、エバであるお母様が主管されています。
もしも家庭連合の指導者の方々が「独生女」理論の危険性に気が付かなければ、どのような未来が待っているでしょうか?
神学的なことは、「ああ言えば、こう言う」というようなことで、今後も色々と主張することはできるでしょうが、近い未来に現れる実際の結果は正直なものです。
家庭連合の指導者は多くの食口たちの霊の生命の運命を背負っています。私は家庭連合の指導者の中に、「独生女」理論に疑問を呈したり、反対する運動が起こってきて然るべきだと感じます。そのような意味では、すでに36家庭の先生方が反対し始めているということも聞き、そうあるべきだと思います。
真の母という立場は神聖なものであるため、家庭連合の指導者にとって「独生女」理論の間違いやお母様が失敗されている可能性というものは、見抜くことが困難なのかも知れません。しかし、長年お父様の教育を受けた人々の中から、最後はサタンの巧妙な罠を見抜いて立ち上がる人が出てこなければならないはずです。
お母様が間違った道へ前進し続けておられるのですから、そうすることがお母様を支えることになるはずです。
10月3日~7日まで、韓国においてお母様が日本指導者に向けて語られたみ言は「独生女」に関する話がほとんどであったようです。前回から、その内容を項目別に見ています。そのように分析してみると、「独生女」理論が実に深刻であることが分かります。
参照記事:
師観のブログ「お母様の講話 2016.10.4 日本指導者特別集会 天正宮」
シャボン玉のブログ「10/5 日韓リーダー集会、ユンノリ前のお母様のみ言葉」
必要に応じて、これまで別の機会にお母様が語られた「独生女」論を引用します。また、関連するお父様のみ言や亨進様の証言も引用します。
※今回の引用は「三大王権と一緒にお父様に帰ろう」の2016年3月24日記事からの引用が多くなっています。
(一)マリヤ(イエス様の母)に関する言及(前回)
(二)大母様(お母様の母)に関する言及(前回)
(三)韓氏(お母様の苗字)に関する言及(前回)
(四)お母様の血統に関する言及
お母様「そんな中で蘇生、長成、そして完成段階として、大母様を中心とした天の祝福があることによって1943年独り娘である私が生まれたのです。サタンとは関係のない、過去イエス様のときと同じく天が直接捜し立てられた独り娘の誕生だったのです。」(2016年10月4日)
お母様「私は6千年ぶりに、サタンと関係のない血統として生まれました。神様が私の父です。2千年前にイエス・キリストが誕生したとき、神様は独生子と言いました。2千年後に、6千年ぶりに初めて独生女、私が生まれたのは奇跡です。」(2016年10月5日)
お母様「私は堕落と関係ない立場、即ち4千年間にわたるイスラエル民族の蕩減摂理を通じてイエス様を誕生させたように、私もまたそういう立場で生まれたので原罪がないのです。」(2016年2月24日、引用元「三大王権と一緒にお父様に帰ろう」2016年3月24日記事)
お父様のみ言「皆さん、お母様は生まれたときから、お姫様のように生まれ、再臨主の妻として生まれたと思いますか。堕落した血統を受け継いで生まれたのです」(『み言葉選集』461巻26-28頁、2004年7月19日)
お父様のみ言「旧約時代は僕の時代です。イエス様が生まれる前時代である旧約時代は、神様の娘がいませんでした。ですからやむを得ず僕の体を借り、主人(神様)の種を受け取って生まれるのです。マリヤはそのような僕の立場でした。主人の土地がないので僕の畑に行き、主人の種を受け取ってきたのです。僕の畑で受けた種だとしても、種さえ正しければいいのです。神様の種を僕の畑に植えて受けてくるのですが、その畑がマリヤのものなのです。このようなマリヤをカトリックでは聖母とし、あがめて大騒ぎでしょう?このように僕の体を経て生まれたイエス様を、息子の立場に立てたのです。・・・(中略)・・・ではエバは、どのように現れなければならないのでしょうか。創造の原則によって、エバはアダムを通してつくられなければなりません。イエス様はマリヤを通して生まれましたが、エバが生まれるに当たっては、そのような原則はありません。エバが僕の立場で蕩減復帰しようとするならば、イエス様がアダムを復帰完成したのちに、イエス様によってつくられなければならないのです。そもそもエバはアダムによってつくられたので、復帰されたエバもアダムの代わりであるイエス様を中心としてつくられなければなりません。」(『み言葉選集』38集67頁、1971年1月1日)
大地:このようなお父様のみ言を見れば、真の母となる女性は、無原罪で生まれてくる必要はなく、メシヤによって再創造されるのだ、ということが分かります。男性は種であり、女性は畑です。血統の出発点は、あくまでも男性だということです。
(五)お母様が「独生女」になるという預言に関する言及
「その時の私の年齡が6歳でしたが、私を呼び出し『宇宙の母になる』と祝祷したのです。」(2016年2月24日、引用元「三大王権と一緒にお父様に帰ろう」2016年3月24日記事)
「その中で熱心な霊的な牧師中に、イ・ヨンド、李浩彬(イ・ホビン)牧師がいたのですが、その牧師の主礼で大母様が成婚をするようになり、その牧師が天が特別に備えられた今、私がこのように話したら、ちょっと自慢するかのように聞こえるかもしれませんが、天が備えられた王子・王女だと言いました。神様の息子や娘を生むという話です。そのように生まれた人が私でした。」(2016年2月15日、引用元「三大王権と一緒にお父様に帰ろう」2016年3月24日記事)
「韓国が6.25動乱で焦土化しました。避難民が皆、大邱(テグ)、釜山(プサン)に集まりました。そんな時に大邱であったことですが、通り過がりの道人が大母様を見て「奥さん、この子が奥さんの娘ですか?だからといって奥さん。この子は息子が10人いたとしても羨ましくない子供です。だからよく育てなさい。」ところで奇妙なことを言いました。16歳になったら嫁に行くと。不思議じゃないですか?その後、10歳頃になると、「ところで夫になる人は年がちょっとある」と。「しかし金持ちだ」と。お父様は避難民で労働をする時でした。それなのに金持ちだと。」(2016年2月15日、引用元「三大王権と一緒にお父様に帰ろう」2016年3月24日記事)
お父様のみ言「お母さんは、自分が6歳の時だかに道行く僧侶が現れて、娘一人いる大母様に対して『心配するな。この娘が大きくなったら、陸海空軍を動かす世界の王と結婚する』と言ったとして、それを今まで自慢していました。お母さんはそれを信じていました。私が話すことは信じることができずに。」(『み言葉選集』491巻247頁、2005年3月22日)
大地:お父様から見れば、お母様がご自分が独生女になるべくして生まれたかのように感じられるいくつかの預言を信じておられることは、あまり良くないことだったことが分かります。お母様は確かに準備された女性の一人だったはずですが、やはり三番目のエバです。しかし腹中教の中では、唯一の女性であるかのように預言されていたようです。しかしそれは、ある程度の霊的基準の人物であれば「汝は主なり」という啓示を受けるといった類のものである可能性があり、非常に注意が必要です。
(六)お父様の血統に関する言及
お母様「お父様は16歳のときイエス様から使命を受けられた。だとしたら、アダムとエバも成長過程があったでしょ。お父様においても責任を伝授なさったその立場から一つ一つ歩んでいかれた。イエス様の恨、再臨メシヤとして蕩減を越えていかなければならない道、その道の中で結局、北で監獄に入らざるを得なくなったでしょ。」(2016年10月4日)
お母様「このキリスト教2千年の歴史は平坦ではあり得ませんでした。中心を知りませんでした。天の摂理を知らなかったのです。全て枝葉です。独生子の位置は残っています。それゆえお父様は16歳の時にイエス様から独生子の位置を引き継がれたのです。皆さんはそのことを明確に知らなければなりません。だとすると、お父様はその位置から再臨メシヤになるのではありません。責任があります、責任分担。・・・(中略)・・・ところがお父様は何故以北に行けと言われたのでしょうか。さっきも話しましたが、責任分担です。」(2016年2月24日、引用元「三大王権と一緒にお父様に帰ろう」2016年3月24日記事)
「ここに座っている真の母は、六千年ぶりに誕生した独生女だ。全て証拠がある。…血統転換、私は母胎からだ。…お父さんの歴史は、イエス様の仕事を受け継いだ時、その瞬間がお父さんは独生子の資格だ。分かった。そのことを知らなければならない。」(2014年7月1日)
お父様のみ言「私たちのお母さんにも話してみろというのです、勝手に生きるのか。お母さんも38度線を越えなければならない。あなたはあなたが行くべき道があり、私は私なりに行く道があると言って行ってみなさい。分かれてしまった。…『先生が堕落の血を受けたのか、きれいな血を受けたか』などと言っている。皆さんはそういう自信があるのか。…原理を解釈すらできない人々が、先生が純血か、何の血か…私はそのことが分かるので、この場に出ないようにした。そこに行かないようにした、醜いことを知っているので。先生の血がどうだというのか。堕落前に血を汚したか。」(『み言葉選集』608巻303頁、2009年2月28日)
亨進様の証言「まったく天使長たちが何をどうしたら『真のお父様は原罪を持ってお生まれになり、真のお母様は原罪なく生まれた』とお母様を信じさせたのか、私は理解できません。(お父様聖和前に)天正宮の壁付暖炉の前で真の父母様ご夫妻と一緒に座っていた時の会話を私は今も覚えています。真のお母様は真のお父様に『お父様も堕落した血統ではないですか』と言いました。その言葉にとても呆れ果てて開いた口が塞がらない様子の真のお父様の表情を私は目撃しました。・・・(中略)・・・真のお母様を迎えての会議でした。再び真のお母様が『真のお父様は堕落した血統を持っている。・・・私だけが純潔な独生女であり』等々、真のお母様が再び力説されました。」(2015年3月15日、『統一教会の分裂』253頁)
大地:お母様が、お父様の血統が堕落の血統だ、ということを公式の場でハッキリと語られたことはありません。しかし公式的に語られるみ言も、数えの16歳で再臨主の位置を引き継いだなど、生まれつき再臨主ではない、つまり無原罪での誕生ではない、というニュアンスが漂っています。それに関して、お父様ご自身がみ言の中で、お母様がお父様の血統を不信したということを語られていますし、亨進様の証言は家庭内、あるいは幹部だけの席では、お母様がハッキリとお父様の血統に関する認識を堕落した血統だと表明されたとあります。
原理からすれば、お父様は無原罪で生まれた再臨主であり、一方でお母様は原罪を持って生まれましたが、神様、お父様と完全に一つになる責任分担を果たすことで真の母になられます。ところがお母様の認識の中では、お母様こそが無原罪の「独生女」として生まれ、一方でお父様は原罪を持って生まれましたが、数えの16歳でイエス様の使命を引き継ぎ、しかしその時点で血統転換はまだされておらず、そののち「独生女」であるお母様を迎えるという責任分担を果たすことで、無原罪の再臨主の立場に立たれた、ということになっているようです。
家庭連合の太田朝久講師、赤石講師の講義では、無理やりにでもお母様が無原罪で生まれたことを説明しようとしています。(このお二人の講義においても、先に出た太田講師の講義と後に出た赤石講師の講義では矛盾があるのですが。)
しかし二人の講師は、お母様がお父様には原罪があったとお考えであることを語りません。お母様がそういう主張をされているのを気づいていないのか、気づいていないふりをしているのか・・・。
「独生女」理論がどれだけ深刻なものなのかを、家庭連合の指導者は早く気づかなければなりません。お父様が堕落の血統に生まれてこられたという信仰を、受け入れるのですか?
※次回に続きます。次回は最終回ですが、(七)真の父と真の母の関係性に関する言及、(八)結論、と続きます。
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