私自身は顯進様が摂理的長子であられると確信しています。 しかし、顯進様お一人ではなく、神様を中心として真の家庭の四位基台がなされてこそ実体的天一国の出発を成すことができます。 真の家庭理想の復活のために、祈りを込めて書きたいと思います。
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三大王権を完成するという観点から見た時、真の子女という位置がどれほど重要だろうか?真の子女様は真の父母様の愛の結実である。愛と生命の実りが血統である。
ゆえに真の子女が立たなければ、三大王権が立たなくなり、神様の創造目的が果たされないという結果になってしまう。
平和神経の第一章によれば、「生命より貴く、愛よりも重要なものが血統」であり「この血統と連結されれば人格完成、理想家庭完成、神の理想国家建設が可能」なのである。
血統と連結されるという意味は何だろうか?
お父様のみ言によれば、「男性は神と共に種を持っており、神の代身である故に主体である。女性は畑であり、生命の種がない。」(文鮮明先生御言葉選集54-218より要約)
また、「血統で残るのは父子が残る。父子関係は血統が連結されている。アダムの息子が堕落しなかった血統さえ成されれば女性はいくらでもいます」(文鮮明先生御言葉選集318-172より要約)
ゆえに、エバが霊的に堕落してもアダムが堕落しなかったならば、復帰は早かったのである。
また天聖経1392ページによれば「お父様が息子に祝福の権限を相続してあげる」と語られている。
このように三大王権において、三つの権威を立てることが必要である。王権、父の権威、長子権という三大王権の縦的軸である。
父の血統と権威を代表する長子が立つことによって、お父様一代でみ旨を完成することができなくても、長子を中心人物として立てて摂理を継続することができる。
「相続を誰でも受けられるわけではありません。長子権です、長子権。そうですか?(はい)今、私たちの解放⋅釈放を知らずにいますが、長子権は一つです。全部皆天の国の王子王女になろうとするでしょうが、息子娘になって多くの神様の息子娘のなかで、より良い…。より貴い相続者が必要であるため、神様の息子娘に生まれた王子王女がいますが、その中でも一番である息子娘、直系の血筋を受け継いだそのような息子娘が王権のその国を相続するのです。分かりましたか。」(文鮮明先生み言葉選集572巻70ページ、2007年8月14日)
サタンの主管下にある堕落人間に対してどのように神様が所有権を主張できるかと言えば、真の子女様をアベルの子女に立ててくださり、自分の子女ではない祝福家庭をカインの子女の立場に立ててくださることで、私たちがアベルの子女を愛し支え、真の愛で一つになった時、それを条件として、サタンの前に所有権を主張することができるのである。
この関係が途絶えてしまったら、サタンの讒訴を免れなくなってくるのである。
「養子である者たちが主の真の子女になるためには、イエスの真の子女に接ぎ木されなければいけません。彼らは主の子女たちを愛すことによって、彼らを通して救われることができるのです。」(文鮮明先生み言葉選集52巻、1971年12月26日)
故に真の血統に連結されるという具体的な意味は、父の血統と権威を代表する長子とその家庭に私達が連結されることで、その実体に似る努力を継続しながら、完成の基準に到達していくということである。
第三の質問「真の父母様と真の家庭の顕現は何を意味するのか?」の答えは、「神様の本然の理想を実体的に実現できる時を迎えたことを意味している」である。そしてその中身は 1)神の子女に復帰される救いの道が開かれた、2)神の主権が地上に実体的に立てられた、ということである。私たち祝福家庭が皇族圏として真の家庭に連結されていくことで、全人類に対する救いの道が開かれたのである。
現在の家庭連合では、キリスト教的なメシヤ観の影響を受け、キリスト教がイエス様を見つめたのと同じ観点でお父様を見つめようとする傾向がある。以下にその実例を見ていく。
■第一に原理的観点ではイエスは人間であるが、キリスト教的観点ではイエスは神である。呉澤龍教授は次のように語っている「真のお母様は責任を完遂され、実体の神様の座に上がられた。真のお母様の完成の結果は正分合作用の完成を意味する。…(中略)…三位一体を成した真の父母様は第一に無所不在であられる。米国におられる真の父母様は、同時に中央修練院に来られて教育を主管されることができる。地上におられながら同時に霊界で役事されることができる。第二に、全知全能であられる。真の父母様は願えば何でも知ることがおできになる。」(統一世界2010年6月号)
お父様の近くに侍った先生方に聞けば、これは全く事実と異なるということはすぐにわかる。例えば、お父様は霊能者を立てる時にも複数人を立て、バランスよく聴かれ判断をされる。また報告も複数人から受けてされる、そういう姿を先輩家庭は見て来られている。お父様も報告なしに地上と霊界のすべてのことをご存じである訳ではない。
もしも神様がお父様に一挙手一投足すべてを教えてくださるというのなら、メシヤの使命はその指示に服従して行くだけでなされてしまう。
神様の願いが何であり、どのように果たすのかを自らの責任分担によって身悶えしながら探し出し、孝行の道を歩んで来られたところに、メシヤ(神の息子)としてのお父様の偉大さがあるのである。
■第二に原理的観点ではイエスは死ぬためではなく、創造目的を果たすために来られたが、キリスト教的観点ではイエスは死ぬために来られたと言っている。
亨進様は次のように語られた。「皆さん、私たちの教会において、こういう言葉を聞いたはずです。神様の創造目的は世界平和、理想世界を建設するためのものである。あるいは神様の創造目的は理想家庭を立てられる為にされるのである。それは原理的な言葉ではありません。神様の創造目的は神様の愛の対象として完成されたアダムとエバ即ち真の父母様です。」(亨進様天福宮説教2011年1月9日)
この亨進様の言葉は顯進様による教育を否定されたものだが、原理的に正しくない。神様の創造目的は真の父母だけでなく真の家庭を完成させることである。やがて家庭連合では、真の子女様を除外して「三位一体」という言葉が強調されるようになった。
■第三にイエスの十字架の死と復活の意味について、原理的観点では、イエスは霊的救いのみを成したのであり、霊肉の救いのために来られた再臨主が、真の家庭を探し立てて神の創造目的を実現しなければならないということである。しかしキリスト教的観点では、イエスの十字架の死と復活は、人間の罪を洗い清めてくれる勝利だとしている。
現在の家庭連合ではお父様の聖和をどのようにとらえているだろうか?一周忌、二周忌、三周忌、ずっとお祝いをした。
聖和式ではお父様の最後の祈祷が発表され、そこには「全て成し遂げました」とあるので、勝利を祝っている。しかしこの祈祷は改竄されたものであった。編集委員である李ジェソク氏の夢にお父様が現れ、「なぜ御言を改竄して一部だけを載せようとするのか?全部載せろ」と怒鳴られ、天一国経典天聖経(赤表紙)には全文が載った。
削除部分で重要な箇所は、「十四人の息子、娘たちを中心として」そして「387の国々さえ復帰すれば、すべてが終わることを宣布します」という部分である。
これらは、お父様が「血統(直系の子女様)を中心としていく」ことを明らかにされたものであり、次に、「387の国々が復帰されていなければ、すべてを成し遂げてはいない」ことを明らかにされたものである。
メシヤの使命を考えれば分かることである。真の家庭を完成させ、全人類を救うまではメシヤの使命は果たされていない。ゆえにお父様の聖和によってすべてを成し遂げたとは言えないのは明らかである。
■第四に、信仰の目的と責任分担についてである。キリスト教的な観点では、信じることによって救われると説いている。一方で原理的観点では、真の家庭に連結され、その先例に従って理想家庭を実現することによって地上天国を建設することが信仰の目的である。そして地上で完成した愛をもって霊界でも天国生活をするのである。
呉澤龍教授の言葉である。「真のお母様が神様と真のお父様と三位一体になった。したがって真のお母様の指示、命令、決定、み言葉は、神様と真のお父様の指示、命令、決定、み言葉である。それゆえ全ての統一教の祝福家庭は真のお母様の指示、命令、決定、み言葉に絶対服従しなければならない。」(天福宮講義2010年6月6日)
いつの間にか真の父母様を神格化し、一言一句を信じ従うことが信仰になってしまっている。そしてそれに従っていけば責任分担が果たされるという信仰になってしまっている。本来、責任分担とは、自らの良心に従い、真の愛を実践することで果たされていくものである。
第二の質問のまとめとして、メシヤの使命は、「神の創造目的を完成すること」である。そしてその中身は 1)モデル平和理想家庭を実現すること、2)全人類をこの真の家庭に接ぎ木して「神の下の一家族世界」を実現することである。
メシヤはアダムとエバによって果たされなかった神様の創造目的を果たすために地上に送られた。故に、イエス様は第二次アダム、お父様は第三次アダム、真の子女様は第四次アダムであり、私たちは子女様と一つになり、第四次アダム圏を形成するのである。
『原理講論』のキリスト論には次のように記されている。
「完成した人間は、唯一無二の存在であり、全被造世界の主人であるがゆえに、彼なしには、天宙の存在価値も、完全になることはできないのである。したがって、人間は、天宙的な価値の存在である。イエスは、正に、このような価値をもっておられる方である。しかし、イエスがもっておられる価値がいくら大きいといっても、既に列挙したように、創造理想を完成した男性がもっている価値以上のものをもつことはできない。このようにイエスは、あくまでも創造目的を完成した人間として来られた方であることを、我々は否定できないのである。」
アダムとエバは一体、何を果たさなければならなかったのか。平和神経では、アダムを「男性格を代表したモデル」とし、エバを「女性格を代表したモデル」と表現している。もしもアダムとエバが四つの愛を完成し、素晴らしい愛の文化を自らの家庭の中に築いていたなら、自ずと子女たちはために生きる文化を相続して、善なる子女として完成し、地上天国を成して行っただろう。このようにアダムとエバがどのような家庭を築くかがとても重要であり、彼らは「モデル」であった。
ところがこの最初のモデルとなるべき家庭において、アダムとエバの堕落、それからカインがアベルを殺害するということが起こった。それが悲惨な人類歴史を作って行った。
これを復帰するために来られた再臨主であるお父様は「男性格を代表したモデル」であり、お母様は「女性格を代表したモデル」である。そして神様の創造目的である理想家庭(モデル平和理想家庭)を完成させて行くのである。その家庭の中に、真の愛を中心として四大心情圏と三大王権がすべて入っている。
しかし現在、サタンの主管下にある多くの人類がいる。この全人類を理想家庭(真の家庭)に接ぎ木することで救うためにあるのが、祝福である。
真の子女様がアベルの子女であり、祝福家庭はカインの子女として、真の家庭に迎え入れられ、拡大された真の家庭の一員になることで、神の息子娘となって行くのである。
これは、真の父母様だけでは祝福を行うことはできず、真の父母様に真の子女様がいてこそ、祝福を行うことができる、ということである。つまり、祝福を通して真の家庭に接ぎ木されるのである。
真の父母という言葉自体も、真の子女という言葉を前提とした言葉である。
「メシヤの使命は、そこで終わるのではありません。真の父母の位置まで進んで、絶対的真の家庭を探し立てなければなりません。この真の家庭を中心として、神様の創造理想を完成した地上天国と天上天国を創建することができるのです。…(中略)…例外なくメシヤの真の家庭に接ぎ木されなければなりません。絶対的要件です。」(文鮮明先生御言葉選集478-285)
「お母様の腹の中に入った子供たちが、真の父の子供の種が真っ赤だったとするならば、愛の関係を繰り返すことによって、色が染められていって、ピンクからだんだん深まっていくのです。ピンクからでもそうなったとすれば、真の父母の愛と真の子供の種と接ぎ木したという、つないだということになるのです。分かりますか?こっちは本物で、こっちは偽物で、(先生がしぐさされる)兄さんと弟と同じです。分かりましたか?そういうふうに一つとなった状況をもって、それはずーっとこれを回って、母の腹の中を通して、先生の体を通して、再びお母様の腹を通していくのです。」(1993年12月20日、済州研修院)
ゆえに、メシヤの使命は第一に「神様の理想家庭を実現すること」である。そしてそれを拡大して、第二に「神主権の国と世界を築くこと」である。
このように、メシヤに対する原理的観点を、私たちが正しく持つ必要がある。
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顯進様は祝福家庭に四つの質問を投げかけられた。これらに答えていくことを通して、原理の骨子を理解することができる。
第一の質問:摂理の中心は誰なのか
端的に言って、答えは「神様」である。
創造原理を見れば、授受作用の中心も神様であり、正分合作用の中心も、四位基台の中心も、三大祝福の中心も、やはり神様である。
また、復帰摂理を見れば、アダム、ノア、アブラハム、イエス・・・と中心人物は次々に移り変わっていく。もしも摂理の中心がこれらの中心人物たちであるとするなら、その人物が霊界に行けば、摂理は中断してしまう。復帰摂理を導いて来られたのは、神様である。そして復帰摂理は神様の創造目的を成就するために、中断なく続けて来られたのである。
神の創造目的は、理想家庭の完成である。理想家庭の中には、四大心情圏と三大王権が実体化される。
①四大心情圏:平和神経の第一章では「真の愛を中心とした理想家庭の完成を通して喜びを感じること」としている。理想家庭は四大心情圏の完成を通してなされる。四つの愛を経験し、霊界に行くまでに神様に似た愛の化身になって行くのである。
②三大王権:家庭は父母だけで終わっては行けない。永続性が出てくるためには、神、父母、子女の三代が立たなければならない。真の愛と真の生命と、その実りである真の血統がこの地上に現れなければならない。そうしてこそ、神様の主権が地上に立ち、拡大されて行くのである。
このように四大心情圏と三大王権を完成した理想家庭の姿とはどんなものだろうか?それは、「神様と一つの家族を成し、永遠に喜びを感じて生きる家庭」である。
理想家庭は神様を中心として球形を成しており、上中下、前中後、右中左の中心はすべて神様である。
それは第一に家族のすべてのメンバーが神様との(直接的な)父子の関係を確立することを意味している。第二に家族の全てのメンバーが神に似た真の愛の主人になってお互いのために生きることを意味しており、それが理想家庭の姿である。このような神様を中心とする夫婦の関係、親子の関係は、指示と服従の関係ではない。お互いに責任分担があり、良心に従って生きるのである。良心で神様の願いを探し求めて生きながら、神様の創造目的に向かって行くのである。
このような理想家庭を実現し、愛の中で生きようとされたのが、神様の創造目的であり夢である。
それでは神様の創造目的を念頭に、メシヤの使命を見て行く。
これから、天宙史的葛藤(2008年から顕著に表れた真の家庭と統一家全体の混乱)について、真実を知りたいという方々のために、以下のように第一章から第五章まで、項目ごとに整理した内容を伝えていきたいと思う。当ブログのカテゴリーから、「真実を知りたい方の為に」を選択していただければ、記事のタイトルに番号がついているので、順番に読んで頂くことができる。
第一章 原理に対する正しい理解
第二章 お父様と顯進様の公的路程から見る神の摂理
第三章 天宙史的葛藤に対する正しい理解
第四章 天宙史的葛藤に見られる根本問題
第五章 神の摂理を守った顯進様の勝利的先例
まず第一章で原理を正しく理解することを土台として、第二章では、神様の摂理の方向性を理解する。第三章ではこの原理と摂理の観点をもって、天宙史的葛藤で起こった事件を 一つ一つ時系列で見ていく。第四章では、天宙史的葛藤の原因となる3つのアジェンダの問題点について論じる。アジェンダとは「計画」という意味で、どのような動機と計画を持って3つのグループが天宙史的葛藤を引き起こしたのか、動機と結果、問題点を明らかにする。最後に第五章では、それらに対して顯進様のアジェンダは何だったのか、どのような動機で何をして来られたのかについて述べる。
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